(1) 帰無仮説と対立仮説を設定します。
* 帰無仮説 (H0): μ=12 * 対立仮説 (H1): μ=12 (2) 標本平均(xˉ)と標本標準偏差(s)を計算します。 与えられたデータは以下の通りです。
13.1, 12.6, 13.4, 11.6, 14.1, 11.8, 12.4, 10.9, 11.2, 12.5
xˉ=1013.1+12.6+13.4+11.6+14.1+11.8+12.4+10.9+11.2+12.5=10123.6=12.36 s=n−1∑i=1n(xi−xˉ)2 データの各値から標本平均を引いた値の二乗和は、
(13.1−12.36)2+(12.6−12.36)2+(13.4−12.36)2+(11.6−12.36)2+(14.1−12.36)2+(11.8−12.36)2+(12.4−12.36)2+(10.9−12.36)2+(11.2−12.36)2+(12.5−12.36)2=0.5476+0.0576+1.0816+0.5776+3.0276+0.3136+0.0016+2.1316+1.3456+0.0196=9.104 s=10−19.104=99.104=1.011555≈1.00576 (3) 検定統計量を計算します。
標本数が小さいため、t検定を行います。検定統計量tは、 t=s/nxˉ−μ0 ここで、xˉ=12.36, μ0=12, s=1.00576, n=10なので、 t=1.00576/1012.36−12=1.00576/3.162280.36=0.318060.36≈1.132 (4) 自由度と有意水準から棄却域を求めます。
自由度はn−1=10−1=9です。有意水準はα=0.05で、両側検定なので、α/2=0.025のt値を求めます。 t分布表から、自由度9、有意水準0.025のt値は2.262です。
したがって、棄却域はt<−2.262またはt>2.262です。 (5) 検定統計量と棄却域を比較し、帰無仮説を棄却するかどうかを決定します。
計算された検定統計量t=1.132は、棄却域(t<−2.262またはt>2.262)に含まれません。 したがって、帰無仮説を棄却できません。