まず、それぞれの二次方程式が実数解を持つ条件を求める。
(1) x2+(a+5)x+3+a2=0 が実数解を持つ条件は、判別式 D1≥0 であること。 D1=(a+5)2−4(3+a2)=a2+10a+25−12−4a2=−3a2+10a+13≥0 3a2−10a−13≤0 (3a−13)(a+1)≤0 −1≤a≤313 (2) x2−(3−a)x+(a+1)2=0 が実数解を持つ条件は、判別式 D2≥0 であること。 D2=(3−a)2−4(a+1)2=9−6a+a2−4(a2+2a+1)=9−6a+a2−4a2−8a−4=−3a2−14a+5≥0 3a2+14a−5≤0 (3a−1)(a+5)≤0 −5≤a≤31 片方のみが実数解を持つ条件は、
(a) 一つ目の式が実数解を持ち、二つ目の式が実数解を持たない場合:
−1≤a≤313 かつ a<−5 または a>31。 よって −1≤a≤313とa>31より、31<a≤313. (b) 一つ目の式が実数解を持たず、二つ目の式が実数解を持つ場合:
a<−1 または a>313 かつ −5≤a≤31。よって−5≤a≤31とa<−1より、−5≤a<−1。 したがって、求める a の範囲は、−5≤a<−1 または 31<a≤313。