角度 $\theta = 30^\circ$ のなめらかな斜面において、高さ $h = 0.50$ m の位置に質量 $m = 3.0$ kg の物体を置く。手を離すと、物体は斜面を滑り降りる。物体が斜面下端に達したときの速さ $v$ を求めよ。
2025/7/18
## 問題 3-11 (1)
1. 問題の内容
角度 のなめらかな斜面において、高さ m の位置に質量 kg の物体を置く。手を離すと、物体は斜面を滑り降りる。物体が斜面下端に達したときの速さ を求めよ。
2. 解き方の手順
この問題は力学的エネルギー保存則を利用して解く。斜面がなめらかであるため摩擦は無視できる。
物体の初期位置での力学的エネルギーは位置エネルギーのみで、 である。斜面下端に達したときの力学的エネルギーは運動エネルギーのみで、 である。
力学的エネルギー保存則より、
したがって、
数値を代入すると、
3. 最終的な答え
## 問題 3-12
1. 問題の内容
なめらかな水平面上に一端を固定したばね定数 N/m のばねが置かれている。このばねに質量 kg の物体が左方から速度 m/s で衝突する。ばねは最大どれだけ縮むか ( [cm]) を求めよ。
2. 解き方の手順
この問題も力学的エネルギー保存則を利用する。物体がばねに衝突する前の力学的エネルギーは運動エネルギーのみで、 である。ばねが最大に縮んだとき、物体の運動エネルギーは0になり、力学的エネルギーはばねの弾性エネルギーのみで、 である。
力学的エネルギー保存則より、
したがって、
数値を代入すると、
はメートル単位で求まったので、cm単位に変換するには、100をかける必要がある。
3. 最終的な答え
## 問題 3-13
1. 問題の内容
問題 3-11 で、斜面に摩擦がある場合に、物体が斜面下端に達したときの速さ を求めよ。ただし、摩擦係数は とする。
2. 解き方の手順
この問題では、摩擦によるエネルギー損失を考慮する必要がある。
まず、斜面の長さを とすると、 である。
摩擦力 である。
摩擦によるエネルギー損失は である。
エネルギー保存則より、
したがって、
数値を代入すると、 なので、 である。