平行四辺形ABCDにおいて、ABの中点をP、ADの中点をQとし、CQとDPの交点をRとする。 (1) DR:RP = s:(1-s) とおくとき、$\vec{AR}$ を s, $\vec{AB}$, $\vec{AD}$ を用いて表す。 (2) CR:RQ = t:(1-t) とおくとき、$\vec{AR}$ を t, $\vec{AB}$, $\vec{AD}$ を用いて表す。 (3) $\vec{AR}$ を $\vec{AB}$, $\vec{AD}$ を用いて表す。 (4) 直線ARとCDの交点をXとする。$\vec{AX}$ を $\vec{AB}$, $\vec{AD}$ を用いて表す。

幾何学ベクトル平行四辺形ベクトルの線形結合内分点
2025/7/18

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、ABの中点をP、ADの中点をQとし、CQとDPの交点をRとする。
(1) DR:RP = s:(1-s) とおくとき、AR\vec{AR} を s, AB\vec{AB}, AD\vec{AD} を用いて表す。
(2) CR:RQ = t:(1-t) とおくとき、AR\vec{AR} を t, AB\vec{AB}, AD\vec{AD} を用いて表す。
(3) AR\vec{AR}AB\vec{AB}, AD\vec{AD} を用いて表す。
(4) 直線ARとCDの交点をXとする。AX\vec{AX}AB\vec{AB}, AD\vec{AD} を用いて表す。

2. 解き方の手順

(1) DR:RP = s:(1-s) より、AR=(1s)AD+sAP=(1s)AD+s2AB\vec{AR} = (1-s)\vec{AD} + s\vec{AP} = (1-s)\vec{AD} + \frac{s}{2}\vec{AB}
よって、
AR=s2AB+(1s)AD\vec{AR} = \frac{s}{2}\vec{AB} + (1-s)\vec{AD}
(2) CR:RQ = t:(1-t) より、AR=(1t)AC+tAQ\vec{AR} = (1-t)\vec{AC} + t\vec{AQ}
AC=AB+AD\vec{AC} = \vec{AB} + \vec{AD}AQ=12AD\vec{AQ} = \frac{1}{2}\vec{AD} であるから、
AR=(1t)(AB+AD)+t12AD=(1t)AB+(1t+t2)AD=(1t)AB+(1t2)AD\vec{AR} = (1-t)(\vec{AB} + \vec{AD}) + t\frac{1}{2}\vec{AD} = (1-t)\vec{AB} + (1-t+\frac{t}{2})\vec{AD} = (1-t)\vec{AB} + (1-\frac{t}{2})\vec{AD}
よって、
AR=(1t)AB+(1t2)AD\vec{AR} = (1-t)\vec{AB} + (1-\frac{t}{2})\vec{AD}
(3) (1)と(2)の結果から、s2=1t\frac{s}{2} = 1-t1s=1t21-s = 1-\frac{t}{2}
これらの式より、s=t2s = \frac{t}{2} となるので、t4=1t\frac{t}{4} = 1-t
これを解くと、54t=1\frac{5}{4}t = 1 より、t=45t = \frac{4}{5}
よって、s=25s = \frac{2}{5}
したがって、
AR=15AB+35AD\vec{AR} = \frac{1}{5}\vec{AB} + \frac{3}{5}\vec{AD}
(4) 点Xは直線AR上にあるので、AX=kAR\vec{AX} = k\vec{AR} (kは実数)とおける。
(3)の結果より、
AX=k5AB+3k5AD\vec{AX} = \frac{k}{5}\vec{AB} + \frac{3k}{5}\vec{AD}
点Xは直線CD上にあるので、AX=AD+lDC=AD+lBA=ADlAB\vec{AX} = \vec{AD} + l\vec{DC} = \vec{AD} + l\vec{BA} = \vec{AD} - l\vec{AB} (lは実数)とおける。
よって、AX=lAB+AD\vec{AX} = -l\vec{AB} + \vec{AD}
したがって、k5=l\frac{k}{5} = -l3k5=1\frac{3k}{5} = 1
これより、k=53k = \frac{5}{3}l=13l = -\frac{1}{3}
よって、AX=13AB+AD\vec{AX} = \frac{1}{3}\vec{AB} + \vec{AD}

3. 最終的な答え

(1) AR=s2AB+(1s)AD\vec{AR} = \frac{s}{2}\vec{AB} + (1-s)\vec{AD}
(2) AR=(1t)AB+(1t2)AD\vec{AR} = (1-t)\vec{AB} + (1-\frac{t}{2})\vec{AD}
(3) AR=15AB+35AD\vec{AR} = \frac{1}{5}\vec{AB} + \frac{3}{5}\vec{AD}
(4) AX=13AB+AD\vec{AX} = \frac{1}{3}\vec{AB} + \vec{AD}

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