(1) y=2x+10 と直交する直線 l の傾きを求める。y=2x+10 の傾きは2なので、直線 l の傾きは −21 である。 (2) 直線 l の式を y=−21x+b とおく。直線 l と y=2x+10 の交点を求めるために、連立方程式を解く。 y=2x+10 y=−21x+b 2x+10=−21x+b 25x=b−10 x=52(b−10) y=2(52(b−10))+10=54(b−10)+10=54b−8+10=54b+2 交点の座標は (52(b−10),54b+2) である。 問題文には「直線lを1とする。このとき関数y=2x+10と直線lとx軸で囲まれた」としか書かれていないため、直線lがy=2x+10と直交するという条件だけでは直線lが一つに決まらない。問題文に直線lがy=2x+10と直交する「かつ」、何らかの条件を満たす、と書いていれば、直線lを一つに決めることが可能である。
例えば、直線 l が原点を通ると仮定すると、b=0 となり、直線 l の式は y=−21x となる。このとき、y=2x+10 と y=−21x の交点を求める。 2x+10=−21x 25x=−10 y=2(−4)+10=2 交点は (−4,2) となる。 (3) y=2x+10 と x 軸との交点を求める。y=0 とすると、2x+10=0 より x=−5。交点は (−5,0)。 y=−21x と x 軸との交点を求める。y=0 とすると、x=0。交点は (0,0)。 (4) 三角形の頂点は (−5,0), (0,0), (−4,2) である。 底辺を x 軸上の (−5,0) から (0,0) までの距離とすると、底辺の長さは 5。 高さは点 (−4,2) の y 座標の絶対値なので 2。 面積 S=21×5×2=5。 しかし、これは直線lが原点を通るという仮定のもとでの計算である。
仮に直線 l が点 (0,10) を通ると仮定すると、b=10 となり、直線 l の式は y=−21x+10 となる。 このとき、y=2x+10 と y=−21x+10 の交点を求める。 2x+10=−21x+10 25x=0 交点は (0,10) となる。 y=−21x+10 と x 軸との交点を求める。y=0 とすると、0=−21x+10 より 21x=10, x=20。交点は (20,0)。 三角形の頂点は (−5,0), (20,0), (0,10) である。 底辺を x 軸上の (−5,0) から (20,0) までの距離とすると、底辺の長さは 25。 高さは点 (0,10) の y 座標なので 10。 面積 S=21×25×10=125。 このように直線lを決める条件によって面積が変わってくる。