全体集合 $U$ を25以下の自然数全体の集合とし、$U$ の部分集合 $A, B, C$ が与えられています。 $A = \{x \mid x \text{ は24の約数}\}$ $B = \{x \mid 3 \le x \le 23\}$ $C = \{x \mid x \text{ は奇数}\}$ このとき、以下の集合を求めます。 (1) $\overline{B}$ (2) $A \cap \overline{B}$ (3) $A \cap B \cap \overline{C}$

離散数学集合集合演算補集合共通部分
2025/7/18

1. 問題の内容

全体集合 UU を25以下の自然数全体の集合とし、UU の部分集合 A,B,CA, B, C が与えられています。
A={xx は24の約数}A = \{x \mid x \text{ は24の約数}\}
B={x3x23}B = \{x \mid 3 \le x \le 23\}
C={xx は奇数}C = \{x \mid x \text{ は奇数}\}
このとき、以下の集合を求めます。
(1) B\overline{B}
(2) ABA \cap \overline{B}
(3) ABCA \cap B \cap \overline{C}

2. 解き方の手順

(1) B\overline{B} を求める。
B={3,4,5,,23}B = \{3, 4, 5, \dots, 23\} であるから、B\overline{B}UU から BB の要素を除いた集合である。UU は25以下の自然数全体の集合、つまり U={1,2,3,,25}U = \{1, 2, 3, \dots, 25\} である。したがって、
B={1,2,24,25}\overline{B} = \{1, 2, 24, 25\}
(2) ABA \cap \overline{B} を求める。
AA は24の約数の集合なので、A={1,2,3,4,6,8,12,24}A = \{1, 2, 3, 4, 6, 8, 12, 24\} である。
B={1,2,24,25}\overline{B} = \{1, 2, 24, 25\} であるから、ABA \cap \overline{B}AAB\overline{B} の共通部分である。
AB={1,2,24}A \cap \overline{B} = \{1, 2, 24\}
(3) ABCA \cap B \cap \overline{C} を求める。
A={1,2,3,4,6,8,12,24}A = \{1, 2, 3, 4, 6, 8, 12, 24\}
B={3,4,5,,23}B = \{3, 4, 5, \dots, 23\}
CC は奇数の集合なので、C={1,3,5,7,9,11,13,15,17,19,21,23,25}C = \{1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 21, 23, 25\}
C\overline{C}CC の補集合なので、C\overline{C} は偶数の集合である。
C={2,4,6,8,10,12,14,16,18,20,22,24}\overline{C} = \{2, 4, 6, 8, 10, 12, 14, 16, 18, 20, 22, 24\}
AB={3,4,6,8,12,24}A \cap B = \{3, 4, 6, 8, 12, 24\}
(AB)C(A \cap B) \cap \overline{C}ABA \cap BC\overline{C} の共通部分である。
(AB)C={4,6,8,12,24}(A \cap B) \cap \overline{C} = \{4, 6, 8, 12, 24\}

3. 最終的な答え

(1) B={1,2,24,25}\overline{B} = \{1, 2, 24, 25\}
(2) AB={1,2,24}A \cap \overline{B} = \{1, 2, 24\}
(3) ABC={4,6,8,12,24}A \cap B \cap \overline{C} = \{4, 6, 8, 12, 24\}

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