サイコロを2回振って出た目を順に $m, n$ とします。以下の確率を求め、選択肢から選びます。 (1) $\log_2 m - \log_2 n = 1$ となる確率 (2) $2^m \times 4^n \leq 64$ となる確率 (3) $\frac{1}{m} + \frac{1}{n} \leq \frac{1}{2}$ となる確率 (4) $\sqrt{m} + \sqrt{n} = \sqrt{m+n}$ となる確率

確率論・統計学確率サイコロ不等式対数平方根
2025/7/19

1. 問題の内容

サイコロを2回振って出た目を順に m,nm, n とします。以下の確率を求め、選択肢から選びます。
(1) log2mlog2n=1\log_2 m - \log_2 n = 1 となる確率
(2) 2m×4n642^m \times 4^n \leq 64 となる確率
(3) 1m+1n12\frac{1}{m} + \frac{1}{n} \leq \frac{1}{2} となる確率
(4) m+n=m+n\sqrt{m} + \sqrt{n} = \sqrt{m+n} となる確率

2. 解き方の手順

(1) log2mlog2n=1\log_2 m - \log_2 n = 1 より、log2mn=1\log_2 \frac{m}{n} = 1 なので、mn=2\frac{m}{n} = 2。つまり m=2nm = 2nm,nm, n は1から6までの整数なので、(m,n)=(2,1),(4,2),(6,3)(m, n) = (2, 1), (4, 2), (6, 3) の3通り。サイコロの目の出方は 6×6=366 \times 6 = 36 通りなので、確率は 336=112\frac{3}{36} = \frac{1}{12}。よって、選択肢の2。
(2) 2m×4n642^m \times 4^n \leq 64 より、2m×22n262^m \times 2^{2n} \leq 2^6 なので、m+2n6m + 2n \leq 6
n=1n=1 のとき、m4m \leq 4(m,n)=(1,1),(2,1),(3,1),(4,1)(m, n) = (1, 1), (2, 1), (3, 1), (4, 1)
n=2n=2 のとき、m2m \leq 2(m,n)=(1,2),(2,2)(m, n) = (1, 2), (2, 2)
n=3n=3 のとき、m0m \leq 0。該当なし。
よって、6通り。確率は 636=16\frac{6}{36} = \frac{1}{6}。よって、選択肢の4。
(3) 1m+1n12\frac{1}{m} + \frac{1}{n} \leq \frac{1}{2} より、m+nmn12\frac{m+n}{mn} \leq \frac{1}{2} なので、2(m+n)mn2(m+n) \leq mn。つまり、mn2m2n0mn - 2m - 2n \geq 0
mn2m2n+44mn - 2m - 2n + 4 \geq 4 より、(m2)(n2)4(m-2)(n-2) \geq 4
m,nm, n は1から6までの整数。
m=1m=1 のとき、(12)(n2)=(n2)4(1-2)(n-2) = -(n-2) \geq 4 より、 n24n-2 \leq -4n2n \leq -2 なので、該当なし。
m=2m=2 のとき、(22)(n2)=04(2-2)(n-2) = 0 \geq 4 なので、該当なし。
m=3m=3 のとき、(32)(n2)=n24(3-2)(n-2) = n-2 \geq 4 より、n6n \geq 6n=6n=6(3,6)(3, 6)
m=4m=4 のとき、(42)(n2)=2(n2)4(4-2)(n-2) = 2(n-2) \geq 4 より、n22n-2 \geq 2n4n \geq 4(4,4),(4,5),(4,6)(4, 4), (4, 5), (4, 6)
m=5m=5 のとき、(52)(n2)=3(n2)4(5-2)(n-2) = 3(n-2) \geq 4 より、n243n-2 \geq \frac{4}{3}n103=3.33...n \geq \frac{10}{3} = 3.33...n=4,5,6n = 4, 5, 6(5,4),(5,5),(5,6)(5, 4), (5, 5), (5, 6)
m=6m=6 のとき、(62)(n2)=4(n2)4(6-2)(n-2) = 4(n-2) \geq 4 より、n21n-2 \geq 1n3n \geq 3(6,3),(6,4),(6,5),(6,6)(6, 3), (6, 4), (6, 5), (6, 6)
合計 1+3+3+4=111 + 3 + 3 + 4 = 11 通り。確率は 1136\frac{11}{36}。よって、選択肢の6。
(4) m+n=m+n\sqrt{m} + \sqrt{n} = \sqrt{m+n} の両辺を2乗すると、m+2mn+n=m+nm + 2\sqrt{mn} + n = m + n。よって、2mn=02\sqrt{mn} = 0。つまり、mn=0mn = 0。しかし、m,nm, n は1から6までの整数なので、mn=0mn=0 となることはない。
計算ミス:
m+n=m+n\sqrt{m} + \sqrt{n} = \sqrt{m+n}。両辺を2乗して、m+2mn+n=m+nm + 2\sqrt{mn} + n = m + n なので、2mn=02\sqrt{mn} = 0mn=0\sqrt{mn} = 0mn=0mn = 0。しかし、m,nm, n はサイコロの目なので、0にはならない。よって、解なし。確率は0。よって、選択肢の1。
m+n=m+n\sqrt{m} + \sqrt{n} = \sqrt{m+n} を2乗すると、m+2mn+n=m+nm+2\sqrt{mn}+n = m+n。よって、2mn=02\sqrt{mn} = 0。従って、mn=0mn = 0。しかし、m,nm,n は1から6の間の整数なので、ありえない。したがって、確率は0である。

3. 最終的な答え

(1) 112\frac{1}{12} (選択肢2)
(2) 16\frac{1}{6} (選択肢4)
(3) 1136\frac{11}{36} (選択肢6)
(4) 00 (選択肢1)

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