与えられた式 $|a^2 + \frac{1}{a^2} + 2| - |2 - a^2 - \frac{1}{a^2}|$ を計算して簡略化せよ。

代数学絶対値式の簡略化平方完成
2025/7/19

1. 問題の内容

与えられた式 a2+1a2+22a21a2|a^2 + \frac{1}{a^2} + 2| - |2 - a^2 - \frac{1}{a^2}| を計算して簡略化せよ。

2. 解き方の手順

まず、絶対値の中身を調べます。
a2+1a2+2a^2 + \frac{1}{a^2} + 2 は、 (a+1a)2(a + \frac{1}{a})^2 と変形できます。
(a+1a)2=a2+2(a)(1a)+1a2=a2+2+1a2(a + \frac{1}{a})^2 = a^2 + 2(a)(\frac{1}{a}) + \frac{1}{a^2} = a^2 + 2 + \frac{1}{a^2}
したがって、a2+1a2+2=(a+1a)2a^2 + \frac{1}{a^2} + 2 = (a + \frac{1}{a})^2
aa が実数なので (a+1a)2(a + \frac{1}{a})^2 は常に非負です。つまり a2+1a2+2=a2+1a2+2|a^2 + \frac{1}{a^2} + 2| = a^2 + \frac{1}{a^2} + 2 が成り立ちます。
次に、 2a21a22 - a^2 - \frac{1}{a^2} を考えます。
これは (a2+1a22)-(a^2 + \frac{1}{a^2} - 2) と書き換えることができます。
この式は (a1a)2-(a - \frac{1}{a})^2 となります。
(a1a)2=(a22+1a2)=a2+21a2=2a21a2-(a - \frac{1}{a})^2 = -(a^2 - 2 + \frac{1}{a^2}) = -a^2 + 2 - \frac{1}{a^2} = 2 - a^2 - \frac{1}{a^2}
2a21a2=(a1a)22 - a^2 - \frac{1}{a^2} = -(a - \frac{1}{a})^2
(a1a)2-(a - \frac{1}{a})^2 は常に非正なので、 2a21a2=(a1a)2=(a1a)2=a22+1a2|2 - a^2 - \frac{1}{a^2}| = |-(a - \frac{1}{a})^2| = (a - \frac{1}{a})^2 = a^2 - 2 + \frac{1}{a^2}
したがって、与えられた式は、
a2+1a2+22a21a2=(a2+1a2+2)(a22+1a2)=a2+1a2+2a2+21a2=4|a^2 + \frac{1}{a^2} + 2| - |2 - a^2 - \frac{1}{a^2}| = (a^2 + \frac{1}{a^2} + 2) - (a^2 - 2 + \frac{1}{a^2}) = a^2 + \frac{1}{a^2} + 2 - a^2 + 2 - \frac{1}{a^2} = 4

3. 最終的な答え

4

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