直線 $l: y = 2x - 3$ と2点 $A(0, 2)$, $B(3, 8)$ が与えられています。 (1) 直線 $l$ に関して点 $A$ と対称な点 $P$ の座標を求めます。 (2) 点 $Q$ が直線 $l$ 上にあるとき、$QA + QB$ を最小にする点 $Q$ の座標と、$QA + QB$ の最小値を求めます。

幾何学座標平面直線対称点距離最小値
2025/7/19

1. 問題の内容

直線 l:y=2x3l: y = 2x - 3 と2点 A(0,2)A(0, 2), B(3,8)B(3, 8) が与えられています。
(1) 直線 ll に関して点 AA と対称な点 PP の座標を求めます。
(2) 点 QQ が直線 ll 上にあるとき、QA+QBQA + QB を最小にする点 QQ の座標と、QA+QBQA + QB の最小値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 点 PP の座標を (x,y)(x, y) とします。
線分 APAP の中点は (x+02,y+22)=(x2,y+22)(\frac{x + 0}{2}, \frac{y + 2}{2}) = (\frac{x}{2}, \frac{y + 2}{2}) であり、この点が直線 ll 上にあるので、
\frac{y + 2}{2} = 2(\frac{x}{2}) - 3
y + 2 = 2x - 6
y = 2x - 8
直線 APAP は直線 ll に垂直なので、直線 APAP の傾きは 12-\frac{1}{2} です。
直線 APAP の傾きは y2x0=y2x\frac{y - 2}{x - 0} = \frac{y - 2}{x} でもあるので、
\frac{y - 2}{x} = -\frac{1}{2}
y - 2 = -\frac{1}{2}x
y = -\frac{1}{2}x + 2
yy についての2つの式を連立して解きます。
2x - 8 = -\frac{1}{2}x + 2
\frac{5}{2}x = 10
x = 4
y = 2(4) - 8 = 0
したがって、点 PP の座標は (4,0)(4, 0) です。
(2) QA+QBQA + QB が最小となるのは、QQ が点 AA の直線 ll に関する対称点 PP と点 BB を結ぶ直線と直線 ll の交点であるときです。
QQ は直線 ll 上にあるので、QQ の座標を (xQ,2xQ3)(x_Q, 2x_Q - 3) とおきます。
QA+QBQA + QB を最小にする点 QQ は、直線 PBPB 上にあります。
直線 PBPB の方程式は、
\frac{y - 0}{x - 4} = \frac{8 - 0}{3 - 4}
\frac{y}{x - 4} = -8
y = -8x + 32
QQ は直線 ll と直線 PBPB の交点なので、
2x_Q - 3 = -8x_Q + 32
10x_Q = 35
x_Q = \frac{7}{2}
y_Q = 2(\frac{7}{2}) - 3 = 7 - 3 = 4
したがって、点 QQ の座標は (72,4)(\frac{7}{2}, 4) です。
QA+QBQA + QB の最小値は PBPB の長さに等しいので、
PB = \sqrt{(3 - 4)^2 + (8 - 0)^2} = \sqrt{(-1)^2 + 8^2} = \sqrt{1 + 64} = \sqrt{65}

3. 最終的な答え

(1) P(4,0)P(4, 0)
(2) Q(72,4)Q(\frac{7}{2}, 4), QA+QBQA + QB の最小値は 65\sqrt{65}

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