xy平面上に3点O(0,0), A(-1,-2), B(1,-2)がある。線分OAを$(1-\alpha):\alpha$の比に分ける点をP、線分OBを$(1-\alpha):\alpha$の比に分ける点をQとする。さらに、線分PQを$\beta:(1-\beta)$の比に分ける点をR(x,y)とする。 (1) x, yを$\alpha$, $\beta$を用いてそれぞれ表せ。 (2) 実数$\alpha$, $\beta$が$0 \le \alpha \le 1$, $0 \le \beta \le 1$を動くとき、点Rの存在する範囲を図示せよ。

幾何学ベクトル内分点領域
2025/7/19

1. 問題の内容

xy平面上に3点O(0,0), A(-1,-2), B(1,-2)がある。線分OAを(1α):α(1-\alpha):\alphaの比に分ける点をP、線分OBを(1α):α(1-\alpha):\alphaの比に分ける点をQとする。さらに、線分PQをβ:(1β)\beta:(1-\beta)の比に分ける点をR(x,y)とする。
(1) x, yをα\alpha, β\betaを用いてそれぞれ表せ。
(2) 実数α\alpha, β\beta0α10 \le \alpha \le 1, 0β10 \le \beta \le 1を動くとき、点Rの存在する範囲を図示せよ。

2. 解き方の手順

(1)
点Pは線分OAを(1α):α(1-\alpha):\alphaに内分するので、
OP=(1α)OO+αOA=αOA=α(1,2)=(α,2α)\vec{OP} = (1-\alpha)\vec{OO} + \alpha \vec{OA} = \alpha \vec{OA} = \alpha (-1, -2) = (-\alpha, -2\alpha)
よって、Pの座標は(α,2α)(-\alpha, -2\alpha)である。
点Qは線分OBを(1α):α(1-\alpha):\alphaに内分するので、
OQ=(1α)OO+αOB=αOB=α(1,2)=(α,2α)\vec{OQ} = (1-\alpha)\vec{OO} + \alpha \vec{OB} = \alpha \vec{OB} = \alpha (1, -2) = (\alpha, -2\alpha)
よって、Qの座標は(α,2α)(\alpha, -2\alpha)である。
点Rは線分PQをβ:(1β)\beta:(1-\beta)に内分するので、
OR=βOQ+(1β)OP=β(α,2α)+(1β)(α,2α)\vec{OR} = \beta \vec{OQ} + (1-\beta)\vec{OP} = \beta (\alpha, -2\alpha) + (1-\beta)(-\alpha, -2\alpha)
OR=(βαα+βα,2βα2α+2βα)=(2αβα,2α)\vec{OR} = (\beta\alpha - \alpha + \beta\alpha, -2\beta\alpha -2\alpha + 2\beta\alpha) = (2\alpha\beta - \alpha, -2\alpha)
よって、Rの座標は(2αβα,2α)(2\alpha\beta - \alpha, -2\alpha)である。
したがって、
x=2αβαx = 2\alpha\beta - \alpha
y=2αy = -2\alpha
(2)
y=2αy = -2\alphaより、α=y2\alpha = -\frac{y}{2}
0α10 \le \alpha \le 1より、 0y210 \le -\frac{y}{2} \le 1 よって、2y0-2 \le y \le 0
x=2αβα=α(2β1)x = 2\alpha\beta - \alpha = \alpha(2\beta - 1)
x=y2(2β1)x = -\frac{y}{2} (2\beta - 1)
2β1=2xy2\beta - 1 = -\frac{2x}{y}
2β=12xy2\beta = 1 - \frac{2x}{y}
β=12xy\beta = \frac{1}{2} - \frac{x}{y}
0β10 \le \beta \le 1より、 012xy10 \le \frac{1}{2} - \frac{x}{y} \le 1
12xy12-\frac{1}{2} \le -\frac{x}{y} \le \frac{1}{2}
12xy12-\frac{1}{2} \le \frac{x}{-y} \le \frac{1}{2}
y2xy2\frac{y}{2} \le x \le -\frac{y}{2}
y=2y = -2のとき、1x1-1 \le x \le 1
y=0y = 0のとき、x=0x = 0
求める範囲は、2y0-2 \le y \le 0 かつ y2xy2\frac{y}{2} \le x \le -\frac{y}{2}
これは、直線y=2xy = 2x, y=2xy = -2x, y=2y = -2で囲まれた領域を表す。
図示すると、頂点が(0,0), (1,-2), (-1,-2)である三角形となる。

3. 最終的な答え

(1) x=2αβαx = 2\alpha\beta - \alpha, y=2αy = -2\alpha
(2) 頂点が(0,0), (1,-2), (-1,-2)である三角形の領域(境界を含む)。

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