四角形ABCDにおいて、$AB = 1 + \sqrt{3}$, $BC = 2$, $DA = 2\sqrt{2}$, $\angle A = 105^\circ$, $\angle B = 60^\circ$ である。対角線ACの長さを求め、四角形ABCDの面積を求める問題である。

幾何学四角形余弦定理正弦定理面積三角比
2025/7/19

1. 問題の内容

四角形ABCDにおいて、AB=1+3AB = 1 + \sqrt{3}, BC=2BC = 2, DA=22DA = 2\sqrt{2}, A=105\angle A = 105^\circ, B=60\angle B = 60^\circ である。対角線ACの長さを求め、四角形ABCDの面積を求める問題である。

2. 解き方の手順

(1) 対角線ACの長さを求める。
ABC\triangle ABC において、余弦定理を用いると、
AC2=AB2+BC22ABBCcosBAC^2 = AB^2 + BC^2 - 2AB \cdot BC \cos B
AC2=(1+3)2+222(1+3)2cos60AC^2 = (1 + \sqrt{3})^2 + 2^2 - 2(1 + \sqrt{3}) \cdot 2 \cdot \cos 60^\circ
AC2=(1+23+3)+44(1+3)12AC^2 = (1 + 2\sqrt{3} + 3) + 4 - 4(1 + \sqrt{3}) \cdot \frac{1}{2}
AC2=4+23+4223AC^2 = 4 + 2\sqrt{3} + 4 - 2 - 2\sqrt{3}
AC2=6AC^2 = 6
AC=6AC = \sqrt{6}
(2) BAC\angle BACを求める。
ABC\triangle ABC において、正弦定理を用いると、
BCsinA=ACsinB\frac{BC}{\sin A} = \frac{AC}{\sin B}
2sinBAC=6sin60\frac{2}{\sin \angle BAC} = \frac{\sqrt{6}}{\sin 60^\circ}
sinBAC=2sin606=2326=36=12\sin \angle BAC = \frac{2 \sin 60^\circ}{\sqrt{6}} = \frac{2 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2}}{\sqrt{6}} = \frac{\sqrt{3}}{\sqrt{6}} = \frac{1}{\sqrt{2}}
BAC=45\angle BAC = 45^\circ
(3) CAD\angle CADを求める。
CAD=BADBAC=10545=60\angle CAD = \angle BAD - \angle BAC = 105^\circ - 45^\circ = 60^\circ
(4) ADC\triangle ADCの面積を求める。
ADC=12ADACsinCAD=12226sin60=1232=2332=3\triangle ADC = \frac{1}{2} AD \cdot AC \sin \angle CAD = \frac{1}{2} \cdot 2\sqrt{2} \cdot \sqrt{6} \sin 60^\circ = \sqrt{12} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = 2\sqrt{3} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = 3
(5) ABC\triangle ABCの面積を求める。
ABC=12ABBCsinB=12(1+3)2sin60=(1+3)32=3+32\triangle ABC = \frac{1}{2} AB \cdot BC \sin \angle B = \frac{1}{2} (1 + \sqrt{3}) \cdot 2 \cdot \sin 60^\circ = (1 + \sqrt{3}) \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{\sqrt{3} + 3}{2}
(6) 四角形ABCDの面積を求める。
四角形ABCDの面積 = ADC+ABC=3+3+32=6+3+32=9+32=81+32\triangle ADC + \triangle ABC = 3 + \frac{\sqrt{3} + 3}{2} = \frac{6 + \sqrt{3} + 3}{2} = \frac{9 + \sqrt{3}}{2} = \frac{\sqrt{81} + \sqrt{3}}{2}

3. 最終的な答え

対角線ACの長さは 6\sqrt{6} である。
四角形ABCDの面積は 81+32\frac{\sqrt{81} + \sqrt{3}}{2} である。

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