円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=8, BC=3, BD=7, AD=5である。 (1) ∠BADの大きさを求める。 (2) 辺CDの長さを求める。 (3) 四角形ABCDの面積を求める。

幾何学四角形余弦定理面積三角比
2025/7/23

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=8, BC=3, BD=7, AD=5である。
(1) ∠BADの大きさを求める。
(2) 辺CDの長さを求める。
(3) 四角形ABCDの面積を求める。

2. 解き方の手順

(1) ∠BADの大きさを求める。
△ABDにおいて、余弦定理より
BD2=AB2+AD22ABADcosBADBD^2 = AB^2 + AD^2 - 2 \cdot AB \cdot AD \cdot \cos ∠BAD
72=82+52285cosBAD7^2 = 8^2 + 5^2 - 2 \cdot 8 \cdot 5 \cdot \cos ∠BAD
49=64+2580cosBAD49 = 64 + 25 - 80 \cos ∠BAD
80cosBAD=4080 \cos ∠BAD = 40
cosBAD=12\cos ∠BAD = \frac{1}{2}
よって、∠BAD = 60°
(2) 辺CDの長さを求める。
円に内接する四角形の性質より、∠BCD = 180° - ∠BAD = 180° - 60° = 120°
△BCDにおいて、余弦定理より
BD2=BC2+CD22BCCDcosBCDBD^2 = BC^2 + CD^2 - 2 \cdot BC \cdot CD \cdot \cos ∠BCD
72=32+CD223CDcos120°7^2 = 3^2 + CD^2 - 2 \cdot 3 \cdot CD \cdot \cos 120°
49=9+CD26CD(12)49 = 9 + CD^2 - 6 \cdot CD \cdot (-\frac{1}{2})
40=CD2+3CD40 = CD^2 + 3CD
CD2+3CD40=0CD^2 + 3CD - 40 = 0
(CD+8)(CD5)=0(CD + 8)(CD - 5) = 0
CD > 0より、CD = 5
(3) 四角形ABCDの面積を求める。
四角形ABCDの面積は△ABDの面積と△BCDの面積の和である。
△ABDの面積は
12ABADsinBAD=1285sin60°=128532=103\frac{1}{2} \cdot AB \cdot AD \cdot \sin ∠BAD = \frac{1}{2} \cdot 8 \cdot 5 \cdot \sin 60° = \frac{1}{2} \cdot 8 \cdot 5 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = 10\sqrt{3}
△BCDの面積は
12BCCDsinBCD=1235sin120°=123532=1534\frac{1}{2} \cdot BC \cdot CD \cdot \sin ∠BCD = \frac{1}{2} \cdot 3 \cdot 5 \cdot \sin 120° = \frac{1}{2} \cdot 3 \cdot 5 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{15\sqrt{3}}{4}
四角形ABCDの面積は
103+1534=403+1534=553410\sqrt{3} + \frac{15\sqrt{3}}{4} = \frac{40\sqrt{3} + 15\sqrt{3}}{4} = \frac{55\sqrt{3}}{4}

3. 最終的な答え

(1) ∠BAD = 60°
(2) CD = 5
(3) 四角形ABCDの面積 = 5534\frac{55\sqrt{3}}{4}

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