座標平面上に、点$(0,2)$を通り半径が$\sqrt{5}$である円$C: x^2 + y^2 - 2ax - 6y + b = 0$がある。ここで、$a$は正の定数、$b$は定数である。 (1) $a$と$b$の値をそれぞれ求めよ。 (2) 直線$y = -\frac{1}{2}x + 5$に垂直で、円$C$に接する直線は2本ある。このうち、$y$軸の正の部分と交わる直線を$m$とする。直線$m$の方程式を求めよ。また、直線$m$と円$C$の接点の座標を求めよ。

幾何学接線座標平面方程式
2025/7/23

1. 問題の内容

座標平面上に、点(0,2)(0,2)を通り半径が5\sqrt{5}である円C:x2+y22ax6y+b=0C: x^2 + y^2 - 2ax - 6y + b = 0がある。ここで、aaは正の定数、bbは定数である。
(1) aabbの値をそれぞれ求めよ。
(2) 直線y=12x+5y = -\frac{1}{2}x + 5に垂直で、円CCに接する直線は2本ある。このうち、yy軸の正の部分と交わる直線をmmとする。直線mmの方程式を求めよ。また、直線mmと円CCの接点の座標を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 円CCが点(0,2)(0,2)を通るので、円の式にx=0,y=2x=0, y=2を代入すると、
02+222a(0)6(2)+b=00^2 + 2^2 - 2a(0) - 6(2) + b = 0
412+b=04 - 12 + b = 0
b=8b = 8
CCの式を平方完成すると、
(x22ax)+(y26y)+8=0(x^2 - 2ax) + (y^2 - 6y) + 8 = 0
(xa)2a2+(y3)29+8=0(x-a)^2 - a^2 + (y-3)^2 - 9 + 8 = 0
(xa)2+(y3)2=a2+1(x-a)^2 + (y-3)^2 = a^2 + 1
この円の半径はa2+1\sqrt{a^2+1}であり、問題文より5\sqrt{5}に等しいので、
a2+1=5\sqrt{a^2 + 1} = \sqrt{5}
a2+1=5a^2 + 1 = 5
a2=4a^2 = 4
a=±2a = \pm 2
aaは正の定数なので、a=2a = 2
(2) 直線y=12x+5y = -\frac{1}{2}x + 5に垂直な直線の傾きは22である。
よって、求める直線mmの方程式はy=2x+cy = 2x + cと表せる。
CCの方程式は (x2)2+(y3)2=5(x-2)^2 + (y-3)^2 = 5である。
CCの中心(2,3)(2, 3)と直線y=2x+cy = 2x + c、すなわち2xy+c=02x - y + c = 0との距離が、円の半径5\sqrt{5}に等しいとき、直線は円に接する。
点と直線の距離の公式より、
2(2)3+c22+(1)2=5\frac{|2(2) - 3 + c|}{\sqrt{2^2 + (-1)^2}} = \sqrt{5}
43+c5=5\frac{|4 - 3 + c|}{\sqrt{5}} = \sqrt{5}
1+c=5|1 + c| = 5
1+c=±51 + c = \pm 5
c=1±5c = -1 \pm 5
c=4,6c = 4, -6
したがって、接線の方程式は y=2x+4y = 2x + 4y=2x6y = 2x - 6である。
yy軸の正の部分と交わる直線はy=2x+4y = 2x + 4なので、mmy=2x+4y = 2x + 4である。
次に、接点の座標を求める。
接線 y=2x+4y = 2x + 4 と円 (x2)2+(y3)2=5(x-2)^2 + (y-3)^2 = 5 の交点を求める。
y=2x+4y = 2x + 4を円の式に代入する。
(x2)2+(2x+43)2=5(x-2)^2 + (2x + 4 - 3)^2 = 5
(x2)2+(2x+1)2=5(x-2)^2 + (2x + 1)^2 = 5
x24x+4+4x2+4x+1=5x^2 - 4x + 4 + 4x^2 + 4x + 1 = 5
5x2=05x^2 = 0
x=0x = 0
y=2(0)+4=4y = 2(0) + 4 = 4
よって、接点の座標は(0,4)(0, 4)

3. 最終的な答え

(1) a=2a = 2, b=8b = 8
(2) 直線mmの方程式:y=2x+4y = 2x + 4
接点の座標:(0,4)(0, 4)

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