四角形ABCDにおいて、AB=4, BC=9, CD=4, ∠BAD=120°であり、三角形ABDの面積は$5\sqrt{3}$である。このとき、以下の問いに答える。 (i) ADの長さを求めよ。 (ii) BDの長さを求めよ。 (iii) 四角形ABCDの面積を求めよ。

幾何学四角形面積余弦定理三角比角度
2025/7/23

1. 問題の内容

四角形ABCDにおいて、AB=4, BC=9, CD=4, ∠BAD=120°であり、三角形ABDの面積は535\sqrt{3}である。このとき、以下の問いに答える。
(i) ADの長さを求めよ。
(ii) BDの長さを求めよ。
(iii) 四角形ABCDの面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(i) ADの長さを求める。
三角形ABDの面積は12×AB×AD×sinBAD\frac{1}{2} \times AB \times AD \times \sin{∠BAD}で求められる。
したがって、
12×4×AD×sin120=53\frac{1}{2} \times 4 \times AD \times \sin{120^\circ} = 5\sqrt{3}
sin120=32\sin{120^\circ} = \frac{\sqrt{3}}{2}なので、
12×4×AD×32=53\frac{1}{2} \times 4 \times AD \times \frac{\sqrt{3}}{2} = 5\sqrt{3}
3AD=53\sqrt{3} AD = 5\sqrt{3}
AD=5AD = 5
(ii) BDの長さを求める。
三角形ABDにおいて、余弦定理より、
BD2=AB2+AD22×AB×AD×cosBADBD^2 = AB^2 + AD^2 - 2 \times AB \times AD \times \cos{∠BAD}
BD2=42+522×4×5×cos120BD^2 = 4^2 + 5^2 - 2 \times 4 \times 5 \times \cos{120^\circ}
cos120=12\cos{120^\circ} = -\frac{1}{2}なので、
BD2=16+2540×(12)BD^2 = 16 + 25 - 40 \times (-\frac{1}{2})
BD2=41+20BD^2 = 41 + 20
BD2=61BD^2 = 61
BD=61BD = \sqrt{61}
(iii) 四角形ABCDの面積を求める。
四角形ABCDの面積は、三角形ABDの面積と三角形BCDの面積の和で求められる。
三角形ABDの面積は535\sqrt{3}である。
三角形BCDにおいて、余弦定理より、
BD2=BC2+CD22×BC×CD×cosBCDBD^2 = BC^2 + CD^2 - 2 \times BC \times CD \times \cos{∠BCD}
61=92+422×9×4×cosBCD61 = 9^2 + 4^2 - 2 \times 9 \times 4 \times \cos{∠BCD}
61=81+1672cosBCD61 = 81 + 16 - 72 \cos{∠BCD}
61=9772cosBCD61 = 97 - 72 \cos{∠BCD}
72cosBCD=3672 \cos{∠BCD} = 36
cosBCD=12\cos{∠BCD} = \frac{1}{2}
よって、BCD=60∠BCD = 60^\circ
三角形BCDの面積は12×BC×CD×sinBCD\frac{1}{2} \times BC \times CD \times \sin{∠BCD}で求められる。
12×9×4×sin60=12×9×4×32=93\frac{1}{2} \times 9 \times 4 \times \sin{60^\circ} = \frac{1}{2} \times 9 \times 4 \times \frac{\sqrt{3}}{2} = 9\sqrt{3}
したがって、四角形ABCDの面積は53+93=1435\sqrt{3} + 9\sqrt{3} = 14\sqrt{3}

3. 最終的な答え

(i) AD=5AD = 5
(ii) BD=61BD = \sqrt{61}
(iii) 14314\sqrt{3}

「幾何学」の関連問題

$f$ と $g$ をそれぞれ平面ベクトルを $x$ 軸、直線 $y=x$ で折り返す平面上の1次変換とする。 (1) ベクトル $\vec{e_2} = \begin{pmatrix} 0 \\ 1...

線形代数一次変換行列ベクトル平面ベクトル
2025/7/24

3つの問題があります。 (1) 2点 $(-2, -11)$ と $(3, 4)$ を通る直線の式を求める。 (2) 直線 $y = -4x + 9$ に平行で、点 $(-2, 5)$ を通る直線の式...

直線平行移動グラフ方程式
2025/7/24

三角形ABCがあり、辺AC上に点Q、辺AB上に点Pがあります。線分PQとBCは平行です。AQ = 9, QC = 3, BC = 18, PQ = x のとき、xの値を求めなさい。

相似三角形辺の長さ
2025/7/24

(13) 点(2, 3, -4)を通り、平面 $2x - 2y + 4z + 1 = 0$ に平行な平面の方程式を求める。 (14) 2点(0, -2, 5), (2, 1, 4)を通り、平面 $2x...

平面ベクトル方程式空間図形
2025/7/24

問題6は、与えられた不等式が表す領域を図示する問題です。 問題7は、図示された斜線部分の領域を表す不等式を求める問題です。

不等式領域グラフ直線
2025/7/24

円 $x^2 + y^2 = 2$ と次の直線との共有点の座標を求める。 (1) $y = x$ (2) $y = x - 2$

直線共有点座標
2025/7/24

2点 $A(4,0)$と$B(1,0)$がある。点$P(x,y)$が、$AP = 2BP$を満たしながら動くとき、点Pの軌跡の方程式を求める。

軌跡距離
2025/7/24

xy平面において、点Aの座標が(2, 4)であり、点Bの座標が(7, -1)である。線分ABを2:3の比に外分する点Qのy座標を求める。

座標外分線分座標平面
2025/7/24

xy平面上に2点A(2,4)とB(7,-1)がある。線分ABを2:3に外分する点Qのx座標を求める。

座標平面線分の外分点の座標
2025/7/24

線分ABを2:3の比に外分する点Qの位置ベクトルを、A,Bの位置ベクトルの線形結合で表す時、Bの位置ベクトルの係数を求めなさい。

ベクトル外分位置ベクトル線形結合
2025/7/24