楕円 $4x^2 + 9y^2 = 1$ で囲まれた部分の面積 $S$ を求めよ。

幾何学楕円面積積分
2025/7/23

1. 問題の内容

楕円 4x2+9y2=14x^2 + 9y^2 = 1 で囲まれた部分の面積 SS を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、与えられた楕円の式を標準形に変形します。
4x2+9y2=14x^2 + 9y^2 = 1 を変形すると、
x2(12)2+y2(13)2=1\frac{x^2}{\left(\frac{1}{2}\right)^2} + \frac{y^2}{\left(\frac{1}{3}\right)^2} = 1
これは、半長軸が 12\frac{1}{2}、半短軸が 13\frac{1}{3} の楕円です。
楕円の面積は、円の面積を拡大・縮小することで求められます。具体的には、x=12cosθx = \frac{1}{2} \cos \theta, y=13sinθy = \frac{1}{3} \sin \theta とパラメータ表示すると、
S=02πydxdθdθ=02π13sinθ(12sinθ)dθS = \int_0^{2\pi} y \frac{dx}{d\theta} d\theta = \int_0^{2\pi} \frac{1}{3} \sin \theta \cdot \left(-\frac{1}{2} \sin \theta\right) d\theta
と計算できますが、別の考え方で求めます。
半径1の円 x2+y2=1x'^2 + y'^2 = 1 の面積は π\pi です。
x=2x,y=3yx' = 2x, y' = 3y という変換を考えると、x2+y2=(2x)2+(3y)2=4x2+9y2=1x'^2 + y'^2 = (2x)^2 + (3y)^2 = 4x^2 + 9y^2 = 1 となります。
この変換は、x軸方向に12\frac{1}{2}倍、y軸方向に13\frac{1}{3}倍に縮小する変換です。
したがって、面積は 1213=16\frac{1}{2} \cdot \frac{1}{3} = \frac{1}{6} 倍になります。
よって、楕円の面積は S=π1213=π6S = \pi \cdot \frac{1}{2} \cdot \frac{1}{3} = \frac{\pi}{6} となります。

3. 最終的な答え

S=π6S = \frac{\pi}{6}

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