平行四辺形ABCDにおいて、Aから辺BCへ下した垂線をAHとする。$AC = 2$, $BC = 3$, 平行四辺形ABCDの面積は$3\sqrt{3}$である。 以下の値を求める。 (1) 線分AHの長さ (2) $\angle BCA$の大きさ (3) 線分BDの長さ

幾何学平行四辺形面積垂線三角比余弦定理角度辺の長さ
2025/7/19

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、Aから辺BCへ下した垂線をAHとする。AC=2AC = 2, BC=3BC = 3, 平行四辺形ABCDの面積は333\sqrt{3}である。
以下の値を求める。
(1) 線分AHの長さ
(2) BCA\angle BCAの大きさ
(3) 線分BDの長さ

2. 解き方の手順

(1) 線分AHの長さ
平行四辺形ABCDの面積は、底辺BCと高さAHの積に等しいので、
BC×AH=33BC \times AH = 3\sqrt{3}
3×AH=333 \times AH = 3\sqrt{3}
AH=3AH = \sqrt{3}
(2) BCA\angle BCAの大きさ
AHC\triangle AHCにおいて、AC=2AC=2, AH=3AH = \sqrt{3}である。
sin(BCA)=AHAC=32\sin(\angle BCA) = \frac{AH}{AC} = \frac{\sqrt{3}}{2}
よって、BCA=60\angle BCA = 60^\circ
(3) 線分BDの長さ
平行四辺形ABCDにおいて、BC=AD=3BC=AD=3, BCA=60\angle BCA = 60^\circであるから、ACD=BAC\angle ACD = \angle BAC
ACB=60\angle ACB = 60^\circより、BCD=180ABC\angle BCD = 180^\circ - \angle ABC
ABC=180BAD\angle ABC = 180^\circ - \angle BAD
余弦定理を用いてABC\triangle ABCにおいて、AB2=AC2+BC22(AC)(BC)cos(BCA)AB^2 = AC^2 + BC^2 - 2(AC)(BC)\cos(\angle BCA)
AB2=22+322(2)(3)cos(60)=4+912(12)=136=7AB^2 = 2^2 + 3^2 - 2(2)(3) \cos(60^\circ) = 4+9-12(\frac{1}{2})=13-6 = 7
AB=7AB = \sqrt{7}
平行四辺形より、AB=CD=7AB = CD = \sqrt{7}
BCD\triangle BCDにおいて、BD2=BC2+CD22(BC)(CD)cos(BCD)BD^2 = BC^2 + CD^2 - 2(BC)(CD) \cos(\angle BCD)
BCD=180ABC\angle BCD = 180^\circ - \angle ABCである。
cos(BCD)=cos(ABC)\cos(\angle BCD) = - \cos(\angle ABC)
ABC\triangle ABCにおいて、余弦定理よりcos(ABC)=AB2+BC2AC22(AB)(BC)=7+9427(3)=1267=27\cos(\angle ABC) = \frac{AB^2+BC^2-AC^2}{2(AB)(BC)} = \frac{7+9-4}{2\sqrt{7}(3)} = \frac{12}{6\sqrt{7}} = \frac{2}{\sqrt{7}}
よって、cos(BCD)=27\cos(\angle BCD) = -\frac{2}{\sqrt{7}}
BD2=32+(7)22(3)(7)(27)=9+7+12=28BD^2 = 3^2 + (\sqrt{7})^2 - 2(3)(\sqrt{7})(-\frac{2}{\sqrt{7}}) = 9+7+12 = 28
BD=28=27BD = \sqrt{28} = 2\sqrt{7}

3. 最終的な答え

(1) AH=3AH = \sqrt{3}
(2) BCA=60\angle BCA = 60^\circ
(3) BD=27BD = 2\sqrt{7}

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