3個のサイコロを同時に投げたとき、出る目の和が3の倍数になる確率を求めよ。

確率論・統計学確率サイコロ組み合わせ確率変数
2025/7/20

1. 問題の内容

3個のサイコロを同時に投げたとき、出る目の和が3の倍数になる確率を求めよ。

2. 解き方の手順

3つのサイコロの出目をそれぞれ aa, bb, cc とします。 各サイコロの出目は1から6なので、 a,b,c{1,2,3,4,5,6}a, b, c \in \{1, 2, 3, 4, 5, 6\} です。
a+b+ca+b+c が3の倍数となる確率を求めます。
まず、サイコロの出目を3で割った余りを考えます。 余りは0, 1, 2のいずれかになります。
1から6の数字を3で割った余りは次のようになります。
- 余り0: 3, 6 (2個)
- 余り1: 1, 4 (2個)
- 余り2: 2, 5 (2個)
3つのサイコロの出目の和が3の倍数になるのは、次のいずれかの場合です。
- (余り0, 余り0, 余り0)
- (余り1, 余り1, 余り1)
- (余り2, 余り2, 余り2)
- (余り0, 余り1, 余り2) (この順番でなくても良い)
それぞれの確率を計算します。
- (余り0, 余り0, 余り0)となる確率は、(26)3=(13)3=127(\frac{2}{6})^3 = (\frac{1}{3})^3 = \frac{1}{27}
- (余り1, 余り1, 余り1)となる確率は、(26)3=(13)3=127(\frac{2}{6})^3 = (\frac{1}{3})^3 = \frac{1}{27}
- (余り2, 余り2, 余り2)となる確率は、(26)3=(13)3=127(\frac{2}{6})^3 = (\frac{1}{3})^3 = \frac{1}{27}
- (余り0, 余り1, 余り2)となる確率は、26×26×26=8216=127\frac{2}{6} \times \frac{2}{6} \times \frac{2}{6} = \frac{8}{216} = \frac{1}{27}
ただし、この場合は順番が6通りあります。 (0,1,2), (0,2,1), (1,0,2), (1,2,0), (2,0,1), (2,1,0) なので、確率は 127×6=627=29\frac{1}{27} \times 6 = \frac{6}{27} = \frac{2}{9}
したがって、求める確率は
127+127+127+627=927=13\frac{1}{27} + \frac{1}{27} + \frac{1}{27} + \frac{6}{27} = \frac{9}{27} = \frac{1}{3}
全事象の数は 63=2166^3 = 216 です。
3つのサイコロの目の和が3の倍数になる組み合わせの数を数えます。
上の議論より、2×2×2=82 \times 2 \times 2 = 8 でないのは余りの組み合わせ(0,1,2) の時だけ。
3つの数字の余りが(0,0,0)となる場合は23=82^3 = 8通り
3つの数字の余りが(1,1,1)となる場合は23=82^3 = 8通り
3つの数字の余りが(2,2,2)となる場合は23=82^3 = 8通り
3つの数字の余りが(0,1,2)となる場合は2×2×2×3!=8×6=482 \times 2 \times 2 \times 3! = 8 \times 6=48通り
従って、目の和が3の倍数になる組み合わせは 8+8+8+48=728+8+8+48 = 72通り。
確率は 72216=13\frac{72}{216} = \frac{1}{3}

3. 最終的な答え

13\frac{1}{3}

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