四面体OABCにおいて、$AC = 2$, $BC = \sqrt{7}$, $\angle AOB = \angle AOC = 90^\circ$, $\angle ACO = 30^\circ$, $\angle BAC = 60^\circ$が与えられています。このとき、$AB$の長さと$\tan{\angle ABO}$の値を求める問題です。

幾何学四面体空間図形三平方の定理余弦定理三角比
2025/7/20

1. 問題の内容

四面体OABCにおいて、AC=2AC = 2, BC=7BC = \sqrt{7}, AOB=AOC=90\angle AOB = \angle AOC = 90^\circ, ACO=30\angle ACO = 30^\circ, BAC=60\angle BAC = 60^\circが与えられています。このとき、ABABの長さとtanABO\tan{\angle ABO}の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

ステップ1: ABC\triangle ABCに着目し、ABABの長さを余弦定理を用いて求める。
余弦定理より、
BC2=AB2+AC22ABACcosBACBC^2 = AB^2 + AC^2 - 2 \cdot AB \cdot AC \cdot \cos{\angle BAC}
(7)2=AB2+222AB2cos60(\sqrt{7})^2 = AB^2 + 2^2 - 2 \cdot AB \cdot 2 \cdot \cos{60^\circ}
7=AB2+44AB127 = AB^2 + 4 - 4 \cdot AB \cdot \frac{1}{2}
7=AB2+42AB7 = AB^2 + 4 - 2AB
AB22AB3=0AB^2 - 2AB - 3 = 0
(AB3)(AB+1)=0(AB - 3)(AB + 1) = 0
AB=3AB = 3 または AB=1AB = -1
AB>0AB > 0より、AB=3AB = 3
ステップ2: OAB\triangle OABに着目する。AOB=90\angle AOB = 90^\circなので、三平方の定理より
AB2=OA2+OB2AB^2 = OA^2 + OB^2
32=OA2+OB23^2 = OA^2 + OB^2
9=OA2+OB29 = OA^2 + OB^2
ステップ3: OAC\triangle OACに着目する。AOC=90\angle AOC = 90^\circなので、三平方の定理より
AC2=OA2+OC2AC^2 = OA^2 + OC^2
22=OA2+OC22^2 = OA^2 + OC^2
4=OA2+OC24 = OA^2 + OC^2
OBC\triangle OBCに着目する。BOC\angle BOCは与えられていないが、
BC2=OB2+OC2BC^2 = OB^2 + OC^2
(7)2=OB2+OC2(\sqrt{7})^2 = OB^2 + OC^2
7=OB2+OC27 = OB^2 + OC^2
ステップ4: OAOA, OBOB, OCOCについての方程式を解く。
OA2+OB2=9OA^2 + OB^2 = 9
OA2+OC2=4OA^2 + OC^2 = 4
OB2+OC2=7OB^2 + OC^2 = 7
(1) - (2) より OB2OC2=5OB^2 - OC^2 = 5
これと (3) を足すと 2OB2=122OB^2 = 12 より OB2=6OB^2 = 6
OB=6OB = \sqrt{6}
OA2=9OB2=96=3OA^2 = 9 - OB^2 = 9 - 6 = 3
OA=3OA = \sqrt{3}
OC2=4OA2=43=1OC^2 = 4 - OA^2 = 4 - 3 = 1
OC=1OC = 1
ステップ5: tanABO\tan{\angle ABO}を求める。OAB\triangle OABは直角三角形なので、
tanABO=OAOB=36=12=22\tan{\angle ABO} = \frac{OA}{OB} = \frac{\sqrt{3}}{\sqrt{6}} = \frac{1}{\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{2}}{2}

3. 最終的な答え

AB=3AB = 3
tanABO=22\tan{\angle ABO} = \frac{\sqrt{2}}{2}

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