平面上に3つの直線 $l: 3x - y - 1 = 0$, $m: 2x + y - 9 = 0$, $n: x + y - 3 = 0$ があります。直線 $l$ と $m$ の交点を A, $m$ と $n$ の交点を B, $n$ と $l$ の交点を C とします。以下の問いに答えます。 (1) 点 A, B, C の座標を求めます。 (2) $\angle ABC = \theta$ とおくとき、$\cos\theta$ の値を求めます。 (3) $\triangle ABC$ の面積 $S$ を求めます。 (4) 点 C を通る直線 $g$ は $\triangle ABC$ の面積を等しい2つの部分に分けるとき、$g$ の方程式を求めます。

幾何学平面図形交点ベクトル面積直線の方程式cosθ
2025/7/20
はい、承知いたしました。画像の問題を解いていきます。

1. 問題の内容

平面上に3つの直線 l:3xy1=0l: 3x - y - 1 = 0, m:2x+y9=0m: 2x + y - 9 = 0, n:x+y3=0n: x + y - 3 = 0 があります。直線 llmm の交点を A, mmnn の交点を B, nnll の交点を C とします。以下の問いに答えます。
(1) 点 A, B, C の座標を求めます。
(2) ABC=θ\angle ABC = \theta とおくとき、cosθ\cos\theta の値を求めます。
(3) ABC\triangle ABC の面積 SS を求めます。
(4) 点 C を通る直線 ggABC\triangle ABC の面積を等しい2つの部分に分けるとき、gg の方程式を求めます。

2. 解き方の手順

(1) A, B, C の座標を求める。
* 点Aは直線llmmの交点なので、連立方程式を解きます。
3xy1=03x - y - 1 = 02x+y9=02x + y - 9 = 0 を解くと、
5x10=05x - 10 = 0 より x=2x = 2。これを 2x+y9=02x + y - 9 = 0 に代入して 4+y9=04 + y - 9 = 0 より y=5y = 5
よって、A(2, 5)。
* 点Bは直線mmnnの交点なので、連立方程式を解きます。
2x+y9=02x + y - 9 = 0x+y3=0x + y - 3 = 0 を解くと、
x6=0x - 6 = 0 より x=6x = 6。これを x+y3=0x + y - 3 = 0 に代入して 6+y3=06 + y - 3 = 0 より y=3y = -3
よって、B(6, -3)。
* 点Cは直線nnllの交点なので、連立方程式を解きます。
x+y3=0x + y - 3 = 03xy1=03x - y - 1 = 0 を解くと、
4x4=04x - 4 = 0 より x=1x = 1。これを x+y3=0x + y - 3 = 0 に代入して 1+y3=01 + y - 3 = 0 より y=2y = 2
よって、C(1, 2)。
(2) ABC=θ\angle ABC = \theta とおくとき、cosθ\cos\theta の値を求める。
* ベクトル BA=OAOB=(26,5(3))=(4,8)\overrightarrow{BA} = \overrightarrow{OA} - \overrightarrow{OB} = (2 - 6, 5 - (-3)) = (-4, 8)
* ベクトル BC=OCOB=(16,2(3))=(5,5)\overrightarrow{BC} = \overrightarrow{OC} - \overrightarrow{OB} = (1 - 6, 2 - (-3)) = (-5, 5)
* cosθ=BABCBABC\cos\theta = \dfrac{\overrightarrow{BA} \cdot \overrightarrow{BC}}{|\overrightarrow{BA}||\overrightarrow{BC}|}
=(4)(5)+(8)(5)(4)2+82(5)2+52=20+4016+6425+25=608050=604000=602010=310=31010= \dfrac{(-4)(-5) + (8)(5)}{\sqrt{(-4)^2 + 8^2}\sqrt{(-5)^2 + 5^2}} = \dfrac{20 + 40}{\sqrt{16 + 64}\sqrt{25 + 25}} = \dfrac{60}{\sqrt{80}\sqrt{50}} = \dfrac{60}{\sqrt{4000}} = \dfrac{60}{20\sqrt{10}} = \dfrac{3}{\sqrt{10}} = \dfrac{3\sqrt{10}}{10}
(3) ABC\triangle ABC の面積 SS を求める。
* S=12BABCsinθS = \dfrac{1}{2} |\overrightarrow{BA}||\overrightarrow{BC}| \sin\theta
sin2θ+cos2θ=1\sin^2\theta + \cos^2\theta = 1 より、sin2θ=1cos2θ=1(310)2=1910=110\sin^2\theta = 1 - \cos^2\theta = 1 - (\dfrac{3}{\sqrt{10}})^2 = 1 - \dfrac{9}{10} = \dfrac{1}{10}
sinθ=110\sin\theta = \dfrac{1}{\sqrt{10}}
S=128050110=12805010=12400=1220=10S = \dfrac{1}{2} \sqrt{80} \sqrt{50} \dfrac{1}{\sqrt{10}} = \dfrac{1}{2} \sqrt{\dfrac{80 \cdot 50}{10}} = \dfrac{1}{2} \sqrt{400} = \dfrac{1}{2} \cdot 20 = 10
* または、S=12(xAxC)(yByA)(xAxB)(yCyA)S = \dfrac{1}{2} |(x_A - x_C)(y_B - y_A) - (x_A - x_B)(y_C - y_A)|
S=12(21)(35)(26)(25)=121(8)(4)(3)=12812=1220=10S = \dfrac{1}{2} |(2-1)(-3-5) - (2-6)(2-5)| = \dfrac{1}{2} |1(-8) - (-4)(-3)| = \dfrac{1}{2} |-8 - 12| = \dfrac{1}{2} |-20| = 10
(4) 点 C を通る直線 ggABC\triangle ABC の面積を等しい2つの部分に分けるとき、gg の方程式を求める。
* 直線 gg は点 C(1, 2) を通るので、gg の方程式は y2=m(x1)y - 2 = m(x - 1) と表せる。つまり y=mxm+2y = mx - m + 2
* 直線 gg が辺 AB と交わるとする。交点を D とおく。
* ABC\triangle ABC の面積を直線 gg が二等分するので、ADC\triangle ADC の面積は ABC\triangle ABC の面積の半分、つまり5になる。
* 直線 ABAB の方程式を求める。傾きは 5(3)26=84=2\dfrac{5 - (-3)}{2 - 6} = \dfrac{8}{-4} = -2 なので、y5=2(x2)y - 5 = -2(x - 2) より y=2x+9y = -2x + 9
* 直線 gg と直線 ABAB の交点 D の座標を求める。
2x+9=mxm+2-2x + 9 = mx - m + 2 より (m+2)x=m+7(m + 2)x = m + 7
x=m+7m+2x = \dfrac{m + 7}{m + 2}y=2(m+7m+2)+9=2m14+9m+18m+2=7m+4m+2y = -2(\dfrac{m + 7}{m + 2}) + 9 = \dfrac{-2m - 14 + 9m + 18}{m + 2} = \dfrac{7m + 4}{m + 2}
D の座標は (m+7m+2,7m+4m+2)(\dfrac{m + 7}{m + 2}, \dfrac{7m + 4}{m + 2})
* ADC\triangle ADC の面積が 5 であることを利用して、mm を求める。
SADC=12(xAxC)(yDyA)(xAxD)(yCyA)=5S_{\triangle ADC} = \dfrac{1}{2} |(x_A - x_C)(y_D - y_A) - (x_A - x_D)(y_C - y_A)| = 5
(21)(7m+4m+25)(2m+7m+2)(25)=10|(2 - 1)(\dfrac{7m + 4}{m + 2} - 5) - (2 - \dfrac{m + 7}{m + 2})(2 - 5)| = 10
7m+45m10m+2(2m+4m7m+2)(3)=10|\dfrac{7m + 4 - 5m - 10}{m + 2} - (\dfrac{2m + 4 - m - 7}{m + 2})(-3)| = 10
2m6m+2(m3m+2)(3)=10|\dfrac{2m - 6}{m + 2} - (\dfrac{m - 3}{m + 2})(-3)| = 10
2m6+3m9m+2=10|\dfrac{2m - 6 + 3m - 9}{m + 2}| = 10
5m15m+2=10|\dfrac{5m - 15}{m + 2}| = 10
5m15=10m+2|5m - 15| = 10|m + 2|
5m3=10m+25|m - 3| = 10|m + 2|
m3=2m+2|m - 3| = 2|m + 2|
(i) m3=2(m+2)m - 3 = 2(m + 2) のとき m3=2m+4m - 3 = 2m + 4 より m=7m = -7
(ii) m3=2(m+2)m - 3 = -2(m + 2) のとき m3=2m4m - 3 = -2m - 4 より 3m=13m = -1m=13m = -\dfrac{1}{3}
直線の方程式を求めます。
(i) m=7m = -7 のとき y=7x+7+2y = -7x + 7 + 2 より y=7x+9y = -7x + 9
(ii) m=13m = -\dfrac{1}{3} のとき y=13x+13+2y = -\dfrac{1}{3}x + \dfrac{1}{3} + 2 より y=13x+73y = -\dfrac{1}{3}x + \dfrac{7}{3}。すなわち x+3y7=0x + 3y - 7 = 0

3. 最終的な答え

(1) A(2, 5), B(6, -3), C(1, 2)
(2) cosθ=31010\cos\theta = \dfrac{3\sqrt{10}}{10}
(3) S=10S = 10
(4) y=7x+9y = -7x + 9 または x+3y7=0x + 3y - 7 = 0

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