(1) ヒストグラムから生徒25人のシュート成功回数の平均値を求める。 (2) 健太さんの記録をヒストグラムに加えたとき、生徒26人のシュート成功回数の平均値と中央値が等しくなる。健太さんのシュート成功回数を求める。

確率論・統計学平均値中央値ヒストグラムデータの分析
2025/7/20

1. 問題の内容

(1) ヒストグラムから生徒25人のシュート成功回数の平均値を求める。
(2) 健太さんの記録をヒストグラムに加えたとき、生徒26人のシュート成功回数の平均値と中央値が等しくなる。健太さんのシュート成功回数を求める。

2. 解き方の手順

(1)
ヒストグラムから、各回数の生徒数を読み取る。
* 0回の生徒数:7人
* 1回の生徒数:5人
* 2回の生徒数:4人
* 3回の生徒数:3人
* 4回の生徒数:2人
* 5回の生徒数:4人
全体のシュート成功回数を計算する。
0×7+1×5+2×4+3×3+4×2+5×4=0+5+8+9+8+20=500 \times 7 + 1 \times 5 + 2 \times 4 + 3 \times 3 + 4 \times 2 + 5 \times 4 = 0 + 5 + 8 + 9 + 8 + 20 = 50
平均値を計算する。
5025=2\frac{50}{25} = 2
(2)
健太さんのシュート成功回数をxxとする。生徒26人の平均値は50+x26\frac{50 + x}{26}となる。
中央値はデータを小さい順に並べたときの中央の値である。生徒数が25人の場合、中央値は13番目の値となる。生徒数が26人の場合は、13番目と14番目の値の平均値が中央値となる。
まず、健太さんが加わる前のデータを考えると、
0回: 7人
1回: 5人
2回: 4人
3回: 3人
4回: 2人
5回: 4人
累積人数は以下の通り:
0回まで:7人
1回まで:12人
2回まで:16人
3回まで:19人
4回まで:21人
5回まで:25人
健太さんの記録を加えた後の中央値について考える。
もしx1x \le 1の場合、中央値は変わらず1となる。平均値が1になるためには、x=2650=24x = 26 - 50 = -24となり不適。
もしx=2x = 2の場合、データは
0回: 7人
1回: 5人
2回: 5人
3回: 3人
4回: 2人
5回: 4人
累積人数は
0回まで: 7
1回まで: 12
2回まで: 17
13番目と14番目の値はともに1なので、中央値は1。
平均値が1になるためには、x=2650=24x = 26 - 50 = -24となり不適。
もしx=3x = 3の場合、データは
0回: 7人
1回: 5人
2回: 4人
3回: 4人
4回: 2人
5回: 4人
累積人数は
0回まで: 7
1回まで: 12
2回まで: 16
3回まで: 20
13番目と14番目の値は2。よって中央値は2。
平均値が2になるためには、50+x=226=5250+x = 2*26=52。よって、x=2x=2となるが、矛盾する。
中央値が2になる場合を考えると、健太さんが成功した回数を加えた後のデータで、13番目の生徒と14番目の生徒の成功回数の平均が2になる必要がある。
生徒26人の平均値と中央値が等しくなるのは、健太さんのシュート成功回数が2回のときである。
その場合、平均値は (50+2)/26=52/26=2(50 + 2)/26 = 52/26 = 2となる。
中央値も2である。

3. 最終的な答え

(1) 2回
(2) 2回

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