問題は、与えられた等式が成り立つとき、三角形ABCがどのような三角形になるかを問うものです。具体的には、以下の2つの場合について答える必要があります。 (1) $a \sin A + b \sin B = c \sin C$ (2) $a \cos A + b \cos B = c \cos C$

幾何学三角形正弦定理余弦定理直角三角形ピタゴラスの定理
2025/7/21

1. 問題の内容

問題は、与えられた等式が成り立つとき、三角形ABCがどのような三角形になるかを問うものです。具体的には、以下の2つの場合について答える必要があります。
(1) asinA+bsinB=csinCa \sin A + b \sin B = c \sin C
(2) acosA+bcosB=ccosCa \cos A + b \cos B = c \cos C

2. 解き方の手順

(1) asinA+bsinB=csinCa \sin A + b \sin B = c \sin C の場合
正弦定理より、asinA=bsinB=csinC=2R\frac{a}{\sin A} = \frac{b}{\sin B} = \frac{c}{\sin C} = 2R (Rは三角形ABCの外接円の半径)が成り立ちます。
したがって、a=2RsinAa = 2R\sin A, b=2RsinBb = 2R\sin B, c=2RsinCc = 2R\sin C となります。
これらを元の式に代入すると、
2RsinAsinA+2RsinBsinB=2RsinCsinC2R\sin A \sin A + 2R\sin B \sin B = 2R\sin C \sin C
sin2A+sin2B=sin2C\sin^2 A + \sin^2 B = \sin^2 C
正弦定理より、a2+b2=c2a^2 + b^2 = c^2
これはピタゴラスの定理なので、角Cが直角の直角三角形です。
(2) acosA+bcosB=ccosCa \cos A + b \cos B = c \cos C の場合
余弦定理より、cosA=b2+c2a22bc\cos A = \frac{b^2+c^2-a^2}{2bc}, cosB=c2+a2b22ca\cos B = \frac{c^2+a^2-b^2}{2ca}, cosC=a2+b2c22ab\cos C = \frac{a^2+b^2-c^2}{2ab}
これらを元の式に代入すると、
ab2+c2a22bc+bc2+a2b22ca=ca2+b2c22aba \frac{b^2+c^2-a^2}{2bc} + b \frac{c^2+a^2-b^2}{2ca} = c \frac{a^2+b^2-c^2}{2ab}
両辺に2abc2abcを掛けると、
a2(b2+c2a2)+b2(c2+a2b2)=c2(a2+b2c2)a^2(b^2+c^2-a^2) + b^2(c^2+a^2-b^2) = c^2(a^2+b^2-c^2)
a2b2+a2c2a4+b2c2+a2b2b4=c2a2+c2b2c4a^2b^2+a^2c^2-a^4 + b^2c^2+a^2b^2-b^4 = c^2a^2+c^2b^2-c^4
2a2b2a4b4=c42a^2b^2 - a^4 - b^4 = -c^4
c4=a4+b42a2b2c^4 = a^4 + b^4 - 2a^2b^2
c4=(a2b2)2c^4 = (a^2-b^2)^2
c2=a2b2c^2 = a^2 - b^2 または c2=b2a2c^2 = b^2 - a^2
a2=b2+c2a^2 = b^2+c^2 または b2=a2+c2b^2 = a^2+c^2
したがって、角Aまたは角Bが直角の直角三角形です。

3. 最終的な答え

(1) 角Cが直角の直角三角形
(2) 角Aまたは角Bが直角の直角三角形

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