(1) asinA+bsinB=csinC の場合 正弦定理より、sinAa=sinBb=sinCc=2R (Rは三角形ABCの外接円の半径)が成り立ちます。 したがって、a=2RsinA, b=2RsinB, c=2RsinC となります。 これらを元の式に代入すると、
2RsinAsinA+2RsinBsinB=2RsinCsinC sin2A+sin2B=sin2C 正弦定理より、a2+b2=c2 これはピタゴラスの定理なので、角Cが直角の直角三角形です。
(2) acosA+bcosB=ccosC の場合 余弦定理より、cosA=2bcb2+c2−a2, cosB=2cac2+a2−b2, cosC=2aba2+b2−c2 これらを元の式に代入すると、
a2bcb2+c2−a2+b2cac2+a2−b2=c2aba2+b2−c2 a2(b2+c2−a2)+b2(c2+a2−b2)=c2(a2+b2−c2) a2b2+a2c2−a4+b2c2+a2b2−b4=c2a2+c2b2−c4 2a2b2−a4−b4=−c4 c4=a4+b4−2a2b2 c4=(a2−b2)2 c2=a2−b2 または c2=b2−a2 a2=b2+c2 または b2=a2+c2 したがって、角Aまたは角Bが直角の直角三角形です。