半径1の2つの扇形 $O_1AA'$ と $O_2BB'$ がある。中心角は $360^\circ - \theta$ であり、$0^\circ < \theta < 180^\circ$ である。$O_1, A, B, O_2$ はこの順に一直線上にある。$A'$ と $B'$ は直線 $\ell$ を挟んで反対側にあるとする。扇形 $O_1AA'$ を直線 $\ell$ に沿って $O_1$ と $O_2$ が近づくように平行移動する。扇形 $O_1AA'$ の弧 $AA'$ と線分 $O_2B'$ (端点を含む) が初めて共有点を持つときの線分 $O_1O_2$ の長さを $\sin \theta$ と $\cos \theta$ を用いて表す問題である。
2025/7/21
1. 問題の内容
半径1の2つの扇形 と がある。中心角は であり、 である。 はこの順に一直線上にある。 と は直線 を挟んで反対側にあるとする。扇形 を直線 に沿って と が近づくように平行移動する。扇形 の弧 と線分 (端点を含む) が初めて共有点を持つときの線分 の長さを と を用いて表す問題である。
2. 解き方の手順
扇形 を平行移動することを考える。 と の距離が最小になるのは、弧 の端点 が線分 上に来るときである。
, である。また、, , , は一直線上にあるので、 である。
である。扇形 を平行移動したとき、弧 と線分 が初めて共有点を持つのは、 が 上に乗ったときである。このとき、 から までの距離は、 から までの距離に等しくなる。
また、 である。
平行移動して である。
この時,.
と 間の距離を とすると、 となる。 が 上に来るとき、 は一直線上に並ぶ。よって、となる。
ここで、, 。