3次方程式 $x^3 - 3x^2 - 24x + a = 0$ が与えられている。以下の条件を満たすような $a$ の値または範囲を求める。 (1) 異なる3個の実数解をもつ。 (2) 異なる2個の実数解をもつ。 (3) 異なる2個の正の解と1個の負の解をもつ。

代数学三次方程式実数解増減極値
2025/7/21

1. 問題の内容

3次方程式 x33x224x+a=0x^3 - 3x^2 - 24x + a = 0 が与えられている。以下の条件を満たすような aa の値または範囲を求める。
(1) 異なる3個の実数解をもつ。
(2) 異なる2個の実数解をもつ。
(3) 異なる2個の正の解と1個の負の解をもつ。

2. 解き方の手順

まず、f(x)=x33x224x+af(x) = x^3 - 3x^2 - 24x + a とおく。
f(x)=3x26x24=3(x22x8)=3(x4)(x+2)f'(x) = 3x^2 - 6x - 24 = 3(x^2 - 2x - 8) = 3(x-4)(x+2)
f(x)=0f'(x) = 0 となるのは x=4,2x = 4, -2 のときである。
増減表は以下のようになる。
| x | ... | -2 | ... | 4 | ... |
| :---- | :---- | :---- | :---- | :---- | :---- |
| f'(x) | + | 0 | - | 0 | + |
| f(x) | 増加 | 極大 | 減少 | 極小 | 増加 |
極大値は f(2)=(2)33(2)224(2)+a=812+48+a=28+af(-2) = (-2)^3 - 3(-2)^2 - 24(-2) + a = -8 - 12 + 48 + a = 28 + a
極小値は f(4)=433(4)224(4)+a=644896+a=80+af(4) = 4^3 - 3(4)^2 - 24(4) + a = 64 - 48 - 96 + a = -80 + a
(1) 異なる3個の実数解をもつ条件は、極大値と極小値の符号が異なることである。
(28+a)(80+a)<0(28 + a)(-80 + a) < 0
28<a<80-28 < a < 80
(2) 異なる2個の実数解をもつ条件は、極大値または極小値が0になることである。
28+a=028 + a = 0 または 80+a=0-80 + a = 0
a=28a = -28 または a=80a = 80
(3) f(x)=0f(x) = 0 が異なる2個の正の解と1個の負の解をもつ条件を考える。
f(0)=af(0) = a である。
f(2)=28+a>0f(-2) = 28 + a > 0 かつ f(4)=80+a<0f(4) = -80 + a < 0 が条件。この範囲は (1) で求めた通りである。
さらに、f(0)=a>0f(0) = a > 0 である必要がある。
つまり、 28<a<80-28 < a < 80 かつ a>0a > 0 となる。
よって、0<a<800 < a < 80

3. 最終的な答え

(1) 28<a<80-28 < a < 80
(2) a=28,80a = -28, 80
(3) 0<a<800 < a < 80

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