まず、与えられた3次方程式を x3−3x2−9x=−a と変形する。左辺を f(x) とおくと、f(x)=x3−3x2−9x となる。 f(x) のグラフを描き、y=−a のグラフとの交点の個数を考えることで、3次方程式が異なる3つの実数解を持つ条件を求める。 f(x) を微分すると、f′(x)=3x2−6x−9=3(x2−2x−3)=3(x−3)(x+1) となる。 f′(x)=0 となるのは、x=3 と x=−1 のときである。 増減表は以下のようになる。
x | ... | -1 | ... | 3 | ...
------- | -------- | -------- | -------- | -------- | --------
f'(x) | + | 0 | - | 0 | +
f(x) | ↑ | 極大 | ↓ | 極小 | ↑
f(−1)=(−1)3−3(−1)2−9(−1)=−1−3+9=5 f(3)=(3)3−3(3)2−9(3)=27−27−27=−27 よって、f(x) は x=−1 で極大値 5 を取り、x=3 で極小値 -27 を取る。 3次方程式 f(x)=−a が異なる3つの実数解を持つためには、y=f(x) のグラフと y=−a のグラフが3点で交わる必要がある。 そのためには、極大値と極小値の間に y=−a が存在する必要がある。 つまり、−27<−a<5 となる。 この不等式を解くと、27>a>−5 となる。