(1) 標準正規分布表を使って確率を求めます。
(a) P(Z<1.16) 標準正規分布表から、Z=1.16 に対応する値を探します。 P(Z<1.16)=0.8770 (b) P(Z<0.68) 標準正規分布表から、Z=0.68 に対応する値を探します。 P(Z<0.68)=0.7517 (c) P(0.68<Z<1.16) P(0.68<Z<1.16)=P(Z<1.16)−P(Z<0.68) P(0.68<Z<1.16)=0.8770−0.7517=0.1253 (d) P(−0.68<Z<1.16) P(−0.68<Z<1.16)=P(Z<1.16)−P(Z<−0.68) 標準正規分布の対称性より、P(Z<−0.68)=1−P(Z<0.68) P(Z<−0.68)=1−0.7517=0.2483 P(−0.68<Z<1.16)=0.8770−0.2483=0.6287 (2) 標準正規分布表を使って a と b を求めます。 (a) P(Z>a)=0.21770 P(Z>a)=1−P(Z<a)=0.21770 P(Z<a)=1−0.21770=0.7823 標準正規分布表から、P(Z<a)=0.7823 に対応する a を探します。 a≈0.78 (b) P(Z>b)=0.879 P(Z>b)=1−P(Z<b)=0.879 P(Z<b)=1−0.879=0.121 標準正規分布表から、P(Z<b)=0.121 に対応する b を探します。 Z が負の領域を探します。P(Z<z)=0.121 をみたす z について、P(Z<−z′)=1−P(Z<z′)=0.121 より、P(Z<z′)=0.879. 標準正規分布表から、P(Z<z′)=0.879に対応するz′の値を探すと、z′=1.17である。よって、b=−1.17 (3) (a) 大数の法則(弱法則)の正確な主張:
独立同分布に従う確率変数列 X1,X2,...,Xn があり、各確率変数の期待値が μ であれば、任意の正の数 ϵ に対して、以下の式が成り立ちます。 limn→∞P(∣n1∑i=1nXi−μ∣<ϵ)=1 つまり、n が大きくなるにつれて、標本平均 n1∑i=1nXi が母平均 μ に確率収束します。 (b) 大数の法則の直感的な説明:
コインを何回も投げれば投げるほど、表が出る割合は、理論上の確率である1/2に近づくということです。 たとえば、10回投げただけでは、表が7回出ることもありますが、1000回、10000回と投げる回数を増やすほど、表が出る回数は全体の半分に近づいていきます。 試行回数を増やせば、偶然による偏りが小さくなり、真の値に近づくという考え方です。