与えられたXとYの同時確率分布の表を用いて、条件付き確率 $p_{Y|X}(2|1)$ と $p_{X|Y}(1|2)$ を計算する。

確率論・統計学確率条件付き確率同時確率分布周辺確率
2025/7/21

1. 問題の内容

与えられたXとYの同時確率分布の表を用いて、条件付き確率 pYX(21)p_{Y|X}(2|1)pXY(12)p_{X|Y}(1|2) を計算する。

2. 解き方の手順

まず、条件付き確率の定義を確認する。
pYX(yx)=pX,Y(x,y)pX(x)p_{Y|X}(y|x) = \frac{p_{X,Y}(x,y)}{p_X(x)}
pXY(xy)=pX,Y(x,y)pY(y)p_{X|Y}(x|y) = \frac{p_{X,Y}(x,y)}{p_Y(y)}
次に、周辺確率 pX(x)p_X(x)pY(y)p_Y(y) を計算する。
pX(x)p_X(x) はX=xとなる確率で、表の行を足し合わせることで求められる。
pY(y)p_Y(y) はY=yとなる確率で、表の列を足し合わせることで求められる。
具体的に、
pX(1)=pX,Y(1,0)+pX,Y(1,1)+pX,Y(1,2)=0.10+0.40+0.20=0.70p_X(1) = p_{X,Y}(1,0) + p_{X,Y}(1,1) + p_{X,Y}(1,2) = 0.10 + 0.40 + 0.20 = 0.70
pY(2)=pX,Y(0,2)+pX,Y(1,2)=0.05+0.20=0.25p_Y(2) = p_{X,Y}(0,2) + p_{X,Y}(1,2) = 0.05 + 0.20 = 0.25
したがって、
pYX(21)=pX,Y(1,2)pX(1)=0.200.70=270.2857p_{Y|X}(2|1) = \frac{p_{X,Y}(1,2)}{p_X(1)} = \frac{0.20}{0.70} = \frac{2}{7} \approx 0.2857
pXY(12)=pX,Y(1,2)pY(2)=0.200.25=45=0.80p_{X|Y}(1|2) = \frac{p_{X,Y}(1,2)}{p_Y(2)} = \frac{0.20}{0.25} = \frac{4}{5} = 0.80
小数第3位で四捨五入して小数第2位まで記入する。

3. 最終的な答え

pYX(21)=0.29p_{Y|X}(2|1) = 0.29
pXY(12)=0.80p_{X|Y}(1|2) = 0.80

「確率論・統計学」の関連問題

正四面体ABCDにおいて、点Pは時刻0で頂点Aに位置する。1秒ごとに、点Pは他の3つの頂点のうちいずれかに確率1/3で移動する。時刻0から時刻nまでの間に、4つの頂点A,B,C,Dすべてに点Pが現れる...

確率マルコフ連鎖正四面体包除原理漸化式
2025/7/22

1つのサイコロを投げ、5以上の目が出たらコインを2枚、4以下の目が出たらコインを1枚獲得する。この試行を $n$ 回行った後、獲得したコインの合計枚数が偶数である確率を $p_n$ とする。$p_2$...

確率確率分布漸化式数列等比数列期待値
2025/7/22

1から5までの数字が書かれた5枚のカードがあり、それぞれにA, B, Cのいずれかのスタンプを押します。 (1) 使わないスタンプがあってもよい場合の押し方の総数を求めます。 (2) 使わないスタンプ...

組み合わせ場合の数重複組み合わせ
2025/7/22

母平均$\mu = 12$の正規母集団から4個のデータ3, 9, 11, 17を抽出した。標本平均、標本分散、標本標準偏差を計算し、統計量Tを計算する問題です。

標本平均標本分散標本標準偏差統計量T正規母集団
2025/7/22

5個の蝶の体長(76ミリ、85ミリ、82ミリ、80ミリ、77ミリ)が与えられたとき、母分散 $\sigma^2$ の95%信頼区間を求める問題です。標本平均 $\bar{x}$、標本分散 $s^2$、...

統計的推定信頼区間母分散カイ二乗分布
2025/7/22

ある蝶の体長が正規母集団に従うとき、観測された5個体の体長(76ミリ、85ミリ、82ミリ、80ミリ、77ミリ)を用いて、母分散 $\sigma^2$ の95%信頼区間を求める問題です。

統計的推定信頼区間母分散カイ二乗分布
2025/7/22

蝶の体長が正規母集団に従うとき、観測された4個体の体長(76ミリ、77ミリ、83ミリ、84ミリ)から、母分散$\sigma^2$の95%信頼区間を求める。

統計的推定信頼区間母分散カイ二乗分布
2025/7/22

正規母集団から抽出された4つのデータ(3, 9, 11, 17)が与えられたとき、以下の値を計算する問題です。 (1) 標本平均 $\bar{x}$ (2) 標本分散 $s^2$ (3) 標本標準偏差...

標本平均標本分散標本標準偏差カイ二乗分布統計的推測
2025/7/22

10人の生徒を、指定された人数構成のグループに分ける方法の数を求める問題です。具体的には、以下の4つの場合について、グループ分けの方法の数を求めます。 (1) 7人と3人のグループに分ける。 (2) ...

組み合わせ場合の数順列
2025/7/22

男子8人、女子4人の合計12人から6人を選んでAグループとし、残りの6人をBグループとする。以下の4つの条件を満たすようなグループ分けの方法の数を求める。 (1) Aグループがすべて男子となる場合 (...

組み合わせ場合の数グループ分け二項係数
2025/7/22