2回の試行で合計枚数が偶数になるのは、
* 2回とも2枚獲得する場合
* 2回とも1枚獲得する場合
のいずれかである。
5以上の目が出る確率 (2枚獲得) は 2/6=1/3。4以下の目が出る確率 (1枚獲得) は 4/6=2/3。 したがって、
p2=(1/3)(1/3)+(2/3)(2/3)=1/9+4/9=5/9 3回の試行で合計枚数が偶数になるのは、
* 3回の合計が0枚
* 3回の合計が2枚
* 3回の合計が4枚
* 3回の合計が6枚
となる場合である.
コインを2枚獲得する確率をq=31、1枚獲得する確率をr=32と置く。 合計が偶数になるのは、
* 2枚, 2枚, 2枚の順番で3回出る
* 2枚, 1枚, 1枚の順番で出る(並び方は3通り)
* 1枚, 1枚, 1枚の順番で出ることはない。
なので、
p3=q3+3qr2=(31)3+3⋅31⋅(32)2=271+3⋅31⋅94=271+2712=2713 (3) pn+1 を pn で表す: n+1 回の試行後に合計枚数が偶数になるのは、 * n 回の試行後が偶数で、(n+1) 回目に2枚獲得する * n 回の試行後が奇数で、(n+1) 回目に1枚獲得する のいずれかである。
n 回の試行後が偶数である確率は pn であり、奇数である確率は 1−pn である。 したがって、
pn+1=pn(1/3)+(1−pn)(2/3)=pn/3+2/3−2pn/3=2/3−pn/3 (4) 数列 {pn} の一般項を求める: pn+1=−31pn+32 pn+1−α=−31(pn−α)となるαを求める。 α=−31α+32 34α=32 α=21 pn+1−21=−31(pn−21) 数列{pn−21}は、初項p1−21=32−21=61、公比−31の等比数列である。 pn−21=61(−31)n−1 pn=21+61(−31)n−1=21+21(−31)n=21[1+(−31)n]