ある島の原住民9人の上左側犬歯の長さを調べた結果、27.2 mm, 29.3 mm, 29.1 mm, 26.0 mm, 27.2 mm, 24.6 mm, 30.2 mm, 27.6 mm, 25.6 mmであった。このデータから、上左側犬歯の長さの平均の95%信頼区間を求める。

確率論・統計学信頼区間標本平均標本標準偏差t分布
2025/7/23

1. 問題の内容

ある島の原住民9人の上左側犬歯の長さを調べた結果、27.2 mm, 29.3 mm, 29.1 mm, 26.0 mm, 27.2 mm, 24.6 mm, 30.2 mm, 27.6 mm, 25.6 mmであった。このデータから、上左側犬歯の長さの平均の95%信頼区間を求める。

2. 解き方の手順

(1) 標本平均 xˉ\bar{x} を計算する。
xˉ=27.2+29.3+29.1+26.0+27.2+24.6+30.2+27.6+25.69=246.8927.42\bar{x} = \frac{27.2+29.3+29.1+26.0+27.2+24.6+30.2+27.6+25.6}{9} = \frac{246.8}{9} \approx 27.42
(2) 標本標準偏差 ss を計算する。
まず、各データと標本平均との差の二乗を計算する。
(27.227.42)2=0.0484(27.2 - 27.42)^2 = 0.0484
(29.327.42)2=3.5344(29.3 - 27.42)^2 = 3.5344
(29.127.42)2=2.8224(29.1 - 27.42)^2 = 2.8224
(26.027.42)2=2.0164(26.0 - 27.42)^2 = 2.0164
(27.227.42)2=0.0484(27.2 - 27.42)^2 = 0.0484
(24.627.42)2=8.5264(24.6 - 27.42)^2 = 8.5264
(30.227.42)2=7.7284(30.2 - 27.42)^2 = 7.7284
(27.627.42)2=0.0324(27.6 - 27.42)^2 = 0.0324
(25.627.42)2=3.3124(25.6 - 27.42)^2 = 3.3124
これらの合計は 0.0484+3.5344+2.8224+2.0164+0.0484+8.5264+7.7284+0.0324+3.3124=28.06960.0484 + 3.5344 + 2.8224 + 2.0164 + 0.0484 + 8.5264 + 7.7284 + 0.0324 + 3.3124 = 28.0696
標本分散 s2s^2 は、合計を自由度 n1=91=8n-1 = 9-1 = 8 で割ったもの。
s2=28.06968=3.5087s^2 = \frac{28.0696}{8} = 3.5087
標本標準偏差 s=3.50871.87s = \sqrt{3.5087} \approx 1.87
(3) 自由度 n1=8n-1 = 8tt 分布において、95%信頼区間に対応する ttt0.025,8t_{0.025, 8} を求める。t0.025,82.306t_{0.025, 8} \approx 2.306
(4) 信頼区間を計算する。
信頼区間は xˉ±t0.025,8sn\bar{x} \pm t_{0.025, 8} \frac{s}{\sqrt{n}} で求められる。
27.42±2.306×1.879=27.42±2.306×1.873=27.42±2.306×0.623327.42±1.4427.42 \pm 2.306 \times \frac{1.87}{\sqrt{9}} = 27.42 \pm 2.306 \times \frac{1.87}{3} = 27.42 \pm 2.306 \times 0.6233 \approx 27.42 \pm 1.44
下限は 27.421.44=25.9827.42 - 1.44 = 25.98
上限は 27.42+1.44=28.8627.42 + 1.44 = 28.86

3. 最終的な答え

95%信頼区間は [25.98, 28.86] (mm)

「確率論・統計学」の関連問題

9人の生徒を、5人、2人、2人の3組に分ける分け方は何通りあるかを求める問題です。

組み合わせ場合の数順列
2025/7/23

2個のサイコロを同時に投げるとき、出た目の最大値が3となる確率を求めよ。

確率サイコロ最大値
2025/7/23

3つの箱A, B, Cがある。箱Aには赤玉3個、白玉2個、箱Bには赤玉3個、白玉4個が入っている。箱Cは空である。箱Aと箱Bからそれぞれ1個ずつ玉を取り出し、箱Cに入れた。このとき、以下の問いに答えよ...

確率条件付き確率場合の数
2025/7/23

与えられたデータセットの不偏分散と標準偏差を求めます。標準偏差は有効数字を考慮し、近似値で表します。問1のデータは{53, 65, 48, 57, 62}、問2のデータは{165, 157, 152,...

不偏分散標準偏差統計
2025/7/23

大小2個のサイコロを同時に投げ、大きいサイコロの出目を $X$、小さいサイコロの出目を $Y$ とするとき、$X+Y$ と $3X - 2Y$ の期待値を求めます。

期待値確率サイコロ線形性
2025/7/23

大小2つのサイコロを同時に投げ、大きいサイコロの出目をX、小さいサイコロの出目をYとする。 $E(X) = \frac{8}{9}$、$E(Y) = \frac{10}{11}$ のとき、$E(X+Y...

期待値確率サイコロ線形性
2025/7/23

白玉5個と黒玉2個が入っている袋から2個の玉を同時に取り出す。取り出された2個の玉に含まれる白玉の個数をXとする。Xの確率分布が与えられており、確率$p_1$と$p_2$を求める。

確率確率分布組み合わせ
2025/7/23

大小2つのサイコロを同時に投げるとき、大きいサイコロの出目を $X$ 、小さいサイコロの出目を $Y$ とします。このとき、 $E(X) = 8/9$ 、 $E(Y) = 10/11$ であり、$E(...

期待値確率変数サイコロ線形性
2025/7/23

白玉5個と黒玉2個が入っている袋から2個の玉を同時に取り出すとき、取り出された2個の玉に含まれている白玉の個数を $X$ とします。$X$ の確率分布が与えられており、確率 $p_1$ と $p_2$...

確率分布期待値組み合わせ
2025/7/23

与えられた数式の値を計算する問題です。 数式は、$6C_1 \cdot (\frac{1}{100})^1 \cdot (\frac{99}{100})^5$ です。

二項分布組み合わせ確率
2025/7/23