ある企業で2台の機械A,Bを使って製品を製造している。機械Aで作られた製品である確率変数をXとし、Aであれば0、Bであれば1とする。また、不良品である確率変数をYとし、不良品であれば1、良品であれば0とする。全製品のうち機械Aが30%、機械Bが70%を製造している。機械Aでは10%の確率で不良品が製造され、機械Bでは2%の確率で不良品が製造される。ランダムに1つ検品したところ不良品であったとき、その製品が機械Aで作られたものである確率 $P(X=0 | Y=1)$ を求める。

確率論・統計学ベイズの定理条件付き確率確率変数確率
2025/7/21

1. 問題の内容

ある企業で2台の機械A,Bを使って製品を製造している。機械Aで作られた製品である確率変数をXとし、Aであれば0、Bであれば1とする。また、不良品である確率変数をYとし、不良品であれば1、良品であれば0とする。全製品のうち機械Aが30%、機械Bが70%を製造している。機械Aでは10%の確率で不良品が製造され、機械Bでは2%の確率で不良品が製造される。ランダムに1つ検品したところ不良品であったとき、その製品が機械Aで作られたものである確率 P(X=0Y=1)P(X=0 | Y=1) を求める。

2. 解き方の手順

ベイズの定理を用いる。
P(X=0Y=1)=P(Y=1X=0)P(X=0)P(Y=1)P(X=0 | Y=1) = \frac{P(Y=1 | X=0) P(X=0)}{P(Y=1)}
ここで、
P(X=0)P(X=0) は機械Aが製品を製造する確率なので、P(X=0)=0.3P(X=0) = 0.3
P(X=1)P(X=1) は機械Bが製品を製造する確率なので、P(X=1)=0.7P(X=1) = 0.7
P(Y=1X=0)P(Y=1 | X=0) は機械Aが不良品を製造する確率なので、P(Y=1X=0)=0.1P(Y=1 | X=0) = 0.1
P(Y=1X=1)P(Y=1 | X=1) は機械Bが不良品を製造する確率なので、P(Y=1X=1)=0.02P(Y=1 | X=1) = 0.02
P(Y=1)P(Y=1) は全体の不良品率なので、次のように計算できる。
P(Y=1)=P(Y=1X=0)P(X=0)+P(Y=1X=1)P(X=1)P(Y=1) = P(Y=1 | X=0) P(X=0) + P(Y=1 | X=1) P(X=1)
P(Y=1)=(0.1)(0.3)+(0.02)(0.7)=0.03+0.014=0.044P(Y=1) = (0.1)(0.3) + (0.02)(0.7) = 0.03 + 0.014 = 0.044
したがって、
P(X=0Y=1)=(0.1)(0.3)0.044=0.030.044=3044=1522P(X=0 | Y=1) = \frac{(0.1)(0.3)}{0.044} = \frac{0.03}{0.044} = \frac{30}{44} = \frac{15}{22}

3. 最終的な答え

15/22

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