3次方程式 $x^3 + 6x^2 - 15x - k = 0$ について、 (1) 異なる3個の実数解をもつときの $k$ の値の範囲を求める。 (2) ただ一つの実数解をもち、しかもそれが正の解であるときの $k$ の値の範囲を求める。 (3) 正の2重解と一つの負の解をもつときの $k$ の値を求め、そのときの負の解を求める。

代数学三次方程式実数解微分極値グラフ
2025/7/21

1. 問題の内容

3次方程式 x3+6x215xk=0x^3 + 6x^2 - 15x - k = 0 について、
(1) 異なる3個の実数解をもつときの kk の値の範囲を求める。
(2) ただ一つの実数解をもち、しかもそれが正の解であるときの kk の値の範囲を求める。
(3) 正の2重解と一つの負の解をもつときの kk の値を求め、そのときの負の解を求める。

2. 解き方の手順

まず、f(x)=x3+6x215xf(x) = x^3 + 6x^2 - 15x とおくと、方程式は f(x)=kf(x) = k となる。
f(x)f(x) のグラフを描いて、 y=ky=k との交点を考える。
f(x)=3x2+12x15=3(x2+4x5)=3(x+5)(x1)f'(x) = 3x^2 + 12x - 15 = 3(x^2 + 4x - 5) = 3(x+5)(x-1)
f(x)=0f'(x) = 0 となるのは x=5,1x = -5, 1
f(5)=(5)3+6(5)215(5)=125+150+75=100f(-5) = (-5)^3 + 6(-5)^2 - 15(-5) = -125 + 150 + 75 = 100
f(1)=13+6(1)215(1)=1+615=8f(1) = 1^3 + 6(1)^2 - 15(1) = 1 + 6 - 15 = -8
(1) 異なる3個の実数解をもつのは、y=ky=kf(x)f(x) の極大値と極小値の間にあるとき。
つまり、 8<k<100-8 < k < 100
(2) ただ一つの実数解をもち、しかもそれが正の解であるのは、k>100k > 100 のとき。
x=1x=1 のとき極小値を持つので、このときより大きい kk であればよい。
(3) 正の2重解と一つの負の解をもつのは、k=8k = -8 のとき。
このとき x3+6x215x+8=0x^3 + 6x^2 - 15x + 8 = 0
(x1)2(x+8)=0(x-1)^2(x+8) = 0
正の2重解は x=1x=1, 負の解は x=8x = -8

3. 最終的な答え

(1) -8 < k < 100
(2) 100 < k
(3) k = -8, x = -8

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