定積分 $\int_{0}^{1} \frac{dx}{e^x + e^{-x}}$ を計算してください。

解析学定積分積分置換積分arctan指数関数
2025/7/21

1. 問題の内容

定積分 01dxex+ex\int_{0}^{1} \frac{dx}{e^x + e^{-x}} を計算してください。

2. 解き方の手順

まず、被積分関数の分母分子に exe^x をかけます。
01dxex+ex=01exe2x+1dx\int_{0}^{1} \frac{dx}{e^x + e^{-x}} = \int_{0}^{1} \frac{e^x}{e^{2x} + 1} dx
ここで、u=exu = e^x とおくと、du=exdxdu = e^x dx となります。また、積分区間は x=0x=0 のとき u=e0=1u = e^0 = 1x=1x=1 のとき u=e1=eu = e^1 = e となります。したがって、
01exe2x+1dx=1e1u2+1du\int_{0}^{1} \frac{e^x}{e^{2x} + 1} dx = \int_{1}^{e} \frac{1}{u^2 + 1} du
1u2+1du=arctan(u)+C\int \frac{1}{u^2 + 1} du = \arctan(u) + C であるから、
1e1u2+1du=arctan(e)arctan(1)\int_{1}^{e} \frac{1}{u^2 + 1} du = \arctan(e) - \arctan(1)
arctan(1)=π4\arctan(1) = \frac{\pi}{4} であるので、
arctan(e)arctan(1)=arctan(e)π4\arctan(e) - \arctan(1) = \arctan(e) - \frac{\pi}{4}

3. 最終的な答え

arctan(e)π4\arctan(e) - \frac{\pi}{4}

「解析学」の関連問題

放物線 $y = 4 - x^2$ と $x$ 軸に囲まれた部分について、以下のものを求める問題です。 (1) 面積 (2) (1)の図形を $x$ 軸を軸として回転させた立体の体積 (3) (1)の...

積分面積体積回転体放物線
2025/7/25

定積分 $\int_{2}^{3} \frac{1}{x^2} dx$ を計算します。

定積分積分解析
2025/7/25

与えられた関数 $f(x) = \log(\log(x^2))$ の導関数 $f'(x)$ を求めます。ここで、対数は自然対数(底が $e$)とします。

導関数対数関数連鎖律微分
2025/7/25

関数 $f(x) = |\sin x|$ が $x = 0$ で連続かどうかを調べる。

連続性極限絶対値三角関数
2025/7/25

与えられた極限を計算する問題です。問題は、 $\lim_{x \to 0} \log \left(\frac{\log(1+x)}{x}\right)$ を求めることです。

極限テイラー展開ロピタルの定理対数関数
2025/7/25

定積分 $\int_{4}^{1} \sqrt{x} dx$ を計算します。

定積分積分ルート計算
2025/7/25

関数 $f(x)$ が以下のように定義されているとき、$f(x)$ が実数全体で連続となるように定数 $a$ の値を求めよ。 $f(x) = \begin{cases} \frac{1 - \cos ...

連続性関数の極限ロピタルの定理三角関数
2025/7/25

関数 $f(x)$ が与えられています。 $f(x) = \lim_{n \to \infty} \frac{\tan^{n+1} x}{1 + \tan^n x}$, ただし $0 < x < \...

関数の連続性極限tan関数場合分け
2025/7/25

関数 $y = f(x) = \frac{1}{x+3}$ を考える。$f(x)$ の定義域、逆関数 $f^{-1}(x)$ を求める問題。

関数逆関数三角関数定義域値域三角関数の合成
2025/7/25

関数 $y = f(x) = \frac{1}{2^x - 1}$ の定義域と値域を求める問題です。また、関数 $y = -\log_{\frac{1}{3}}(x+2)$ の逆関数を求める問題です。

関数定義域値域逆関数指数関数対数関数
2025/7/25