積分領域 D は x が 1 から 3 まで動き、y が x1 から 2 まで動く領域なので、積分は次のようになります。 ∬Dyexydxdy=∫13∫x12yexydydx 積分順序を入れ替えることを考えます。
領域 D は 1≤x≤3 かつ x1≤y≤2 を満たす領域です。 y の範囲は 31≤y≤2 となります。x の範囲を y で表すと、x1≤y より x≥y1 であり、1≤x≤3 より x=3 となる条件は y≤1/1=1 と x=1 となる条件は y≤1なので、1/3≤y≤1のとき1/y≤x≤3, 1≤y≤2のとき1/y≤x≤3なので、以下のように分解できます。 ∬Dyexydxdy=∫1/31∫1/y3yexydxdy+∫12∫1/y3yexydxdy しかし、積分順序を入れ替えるよりも、そのままの順序で積分する方が簡単です。
∫x12yexydy=∫x12x1(xy)exydy=x1[(xy−1)exy]x12 =x1[(2x−1)e2x−(1−1)e1]=x1(2x−1)e2x=(2−x1)e2x よって
∫13(2−x1)e2xdx=∫132e2xdx−∫13x1e2xdx ここで、積分順序を入れ替えることで、より簡単に計算できる可能性があります。
∫13∫x12yexydydx=∫1/32∫y13yexydxdy ∫y13yexydx=y[yexy]y13=e3y−e1=e3y−e ∫1/32(e3y−e)dy=[31e3y−ey]1/32=31e6−2e−(31e1−31e)=31e6−2e