(1) 二等辺三角形 ABC において、AB = AC = $2\sqrt{10}$、BC = 4 である。BC の中点を M とし、重心を G とする。AM と AG を求める。 (2) 三角形 ABC において、角 BAC の二等分線と BC の交点を D とする。AB = 6, BD = 3, DC = 2 のとき、AC と AI:ID を求める。I は内心である。 (3) 図において O は三角形 ABC の外心である。角 OCA, 角 OCB、外接円の半径を求める。OM = 3 である。

幾何学三角形二等辺三角形重心角の二等分線内心外心三平方の定理外接円
2025/7/21

1. 問題の内容

(1) 二等辺三角形 ABC において、AB = AC = 2102\sqrt{10}、BC = 4 である。BC の中点を M とし、重心を G とする。AM と AG を求める。
(2) 三角形 ABC において、角 BAC の二等分線と BC の交点を D とする。AB = 6, BD = 3, DC = 2 のとき、AC と AI:ID を求める。I は内心である。
(3) 図において O は三角形 ABC の外心である。角 OCA, 角 OCB、外接円の半径を求める。OM = 3 である。

2. 解き方の手順

(1)
AM を求める:
三角形 ABM は直角三角形である。三平方の定理より、
AM2+BM2=AB2AM^2 + BM^2 = AB^2
AM2+22=(210)2AM^2 + 2^2 = (2\sqrt{10})^2
AM2+4=40AM^2 + 4 = 40
AM2=36AM^2 = 36
AM=6AM = 6
重心 G は中線 AM を 2:1 に内分するので、
AG=23AM=23×6=4AG = \frac{2}{3}AM = \frac{2}{3} \times 6 = 4
(2)
AC を求める:
角の二等分線の性質より、
ABAC=BDDC\frac{AB}{AC} = \frac{BD}{DC}
6AC=32\frac{6}{AC} = \frac{3}{2}
AC=6×23=4AC = \frac{6 \times 2}{3} = 4
AI:ID を求める:
内心 I は三角形の内角の二等分線の交点である。三角形 ABD において、角 A の二等分線と BD の交点が I である。
AIID=AB+ACBC=6+45=105=2\frac{AI}{ID} = \frac{AB + AC}{BC} = \frac{6 + 4}{5} = \frac{10}{5} = 2
よって AI:ID = 2:1
(3)
三角形の頂点 A から辺 BC へ下ろした垂線の足が M である。
OCA=20∠OCA = 20^\circ である。
三角形 OBC は二等辺三角形なので、OB = OC である。
OBC=OCB∠OBC = ∠OCB
BOC=2×BAC=2×100=200∠BOC = 2 \times ∠BAC = 2 \times 100^\circ = 200^\circ
しかし、BOC∠BOC360360^\circ から 200200^\circ を引いた 160160^\circ であると考えるべきである。外心 O は BOC∠BOC が鋭角であれば三角形の内部に存在し、BOC∠BOC が鈍角であれば三角形の外部に存在する。本問では外心 O が三角形の外部にあるので、BOC=160∠BOC=160^\circ
2×OBC=180160=202 \times ∠OBC = 180^\circ - 160^\circ = 20^\circ
OCB=10∠OCB = 10^\circ
OM=3OM = 3 である。
外接円の半径を R とすると、OC=ROC = R である。
MC=2MC = 2 である。
三角形 OMC は直角三角形であるから、
OM2+MC2=OC2OM^2 + MC^2 = OC^2
32+22=R23^2 + 2^2 = R^2
9+4=R29 + 4 = R^2
R2=13R^2 = 13
R=13R = \sqrt{13}

3. 最終的な答え

(1)
AM = 6
AG = 4
(2)
AC = 4
AI:ID = 2:1
(3)
∠OCA = 20°
∠OCB = 10°
外接円の半径 = 13\sqrt{13}

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