直線 $\ell: y = -\frac{3}{2}x + 7$ と直線 $m: y = x + 12$ がある。$\ell$ と $m$ の交点を A, $y$ 軸との交点を C, $m$ と $x$ 軸との交点を D とする。 (1) 点 A の座標を求める。 (2) 点 P が線分 AD 上にあり、$\triangle OCP$ が $OP = CP$ の二等辺三角形となるとき、$\triangle OCP$ の面積を求める。また、点 P が線分 OD 上にあり、四角形 ADPC の面積と $\triangle BCP$ の面積が等しくなるとき、点 P の $x$ 座標を求める。

幾何学座標平面直線交点三角形の面積二等辺三角形連立方程式
2025/7/21

1. 問題の内容

直線 :y=32x+7\ell: y = -\frac{3}{2}x + 7 と直線 m:y=x+12m: y = x + 12 がある。\ellmm の交点を A, yy 軸との交点を C, mmxx 軸との交点を D とする。
(1) 点 A の座標を求める。
(2) 点 P が線分 AD 上にあり、OCP\triangle OCPOP=CPOP = CP の二等辺三角形となるとき、OCP\triangle OCP の面積を求める。また、点 P が線分 OD 上にあり、四角形 ADPC の面積と BCP\triangle BCP の面積が等しくなるとき、点 P の xx 座標を求める。

2. 解き方の手順

(1) 点 A は直線 \ell と直線 mm の交点なので、連立方程式を解く。
\begin{align*}
\begin{cases}
y = -\frac{3}{2}x + 7 \\
y = x + 12
\end{cases}
\end{align*}
32x+7=x+12-\frac{3}{2}x + 7 = x + 12
52x=5-\frac{5}{2}x = 5
x=2x = -2
y=2+12=10y = -2 + 12 = 10
よって、点 A の座標は (2,10)(-2, 10) である。
(2)
① 点 P が線分 AD 上にあり、OCP\triangle OCPOP=CPOP = CP の二等辺三角形となるときを考える。
点 C は (0,7)(0, 7) である。OP=CPOP = CP より、PP は線分 OCOC の垂直二等分線上にある。線分 OCOC の中点は (0,72)(0, \frac{7}{2}) であり、垂直二等分線は y=72y = \frac{7}{2} である。
点 P は直線 \ell 上にあるので、y=32x+7y = -\frac{3}{2}x + 7y=72y = \frac{7}{2} を代入する。
72=32x+7\frac{7}{2} = -\frac{3}{2}x + 7
32x=72\frac{3}{2}x = \frac{7}{2}
x=73x = \frac{7}{3}
よって、点 P の座標は (73,72)(\frac{7}{3}, \frac{7}{2}) である。
OCP\triangle OCP の面積は 12OCPx=12773=496\frac{1}{2} \cdot OC \cdot P_x = \frac{1}{2} \cdot 7 \cdot \frac{7}{3} = \frac{49}{6} である。
② 点 P が線分 OD 上にあり、四角形 ADPC の面積と BCP\triangle BCP の面積が等しくなるときを考える。
点 P の座標を (p,0)(p, 0) とする。
四角形 ADPC の面積 = ADC\triangle ADC の面積 - OPC\triangle OPC の面積
BCP\triangle BCP の面積 = OBC\triangle OBC の面積 + OPC\triangle OPC の面積
四角形 ADPC の面積 = BCP\triangle BCP の面積より
ADC\triangle ADC の面積 - OPC\triangle OPC の面積 = OBC\triangle OBC の面積 + OPC\triangle OPC の面積
ADC\triangle ADC の面積 = OBC\triangle OBC の面積 + 2OPC2\triangle OPC の面積
点Dの座標は、y=x+12y=x+12y=0y=0 を代入して 0=x+120 = x+12 より x=12x = -12 なのでD(12,0)D(-12,0).
点Bの座標は、x=0x=0 のとき y=x+12=12y=x+12 = 12 なので B(0,12)B(0,12).
ADC\triangle ADC の面積 = 12AD(AyCy)=12(0(12))(107)=12123=18\frac{1}{2} \cdot AD \cdot (A_y - C_y) = \frac{1}{2} (0 - (-12)) \cdot (10-7) = \frac{1}{2} \cdot 12 \cdot 3 = 18.
OBC\triangle OBC の面積 = 12OC(BxOx)=127(00)=0\frac{1}{2} \cdot OC \cdot (B_x-O_x) = \frac{1}{2} \cdot 7 \cdot (0-0) = 0.
OPC\triangle OPC の面積 = 12OC(PxOx)=127(p0)=72p\frac{1}{2} \cdot OC \cdot (P_x - O_x) = \frac{1}{2} \cdot 7 \cdot (p - 0) = \frac{7}{2}p.
よって、18=0+2(72p)=7p18 = 0 + 2(\frac{7}{2}p) = 7p.
p=187p = \frac{18}{7}.

3. 最終的な答え

(1) 点 A の座標: (2,10)(-2, 10)
(2) ① OCP\triangle OCP の面積: 496\frac{49}{6}
  ② 点 P の xx 座標: 187\frac{18}{7}

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