2つの円、円①:$x^2 + y^2 - 2x + 4y = 0$ と 円②:$x^2 + y^2 + 2x = 1$ がある。これらの円が異なる2点で交わることを示す。

幾何学座標平面交点半径中心間の距離
2025/7/21

1. 問題の内容

2つの円、円①:x2+y22x+4y=0x^2 + y^2 - 2x + 4y = 0 と 円②:x2+y2+2x=1x^2 + y^2 + 2x = 1 がある。これらの円が異なる2点で交わることを示す。

2. 解き方の手順

2つの円が異なる2点で交わることを示すには、以下の手順で行います。

1. 2つの円の中心間の距離を求める。

2. 各円の半径を求める。

3. 中心間の距離が、2つの円の半径の和より小さく、差の絶対値より大きいことを示す。

まず、円①と円②の式を標準形に変形します。
円①:x22x+y2+4y=0x^2 - 2x + y^2 + 4y = 0
(x1)21+(y+2)24=0(x - 1)^2 - 1 + (y + 2)^2 - 4 = 0
(x1)2+(y+2)2=5(x - 1)^2 + (y + 2)^2 = 5
よって、円①の中心は (1,2)(1, -2) で、半径 r1=5r_1 = \sqrt{5} です。
円②:x2+2x+y2=1x^2 + 2x + y^2 = 1
(x+1)21+y2=1(x + 1)^2 - 1 + y^2 = 1
(x+1)2+y2=2(x + 1)^2 + y^2 = 2
よって、円②の中心は (1,0)(-1, 0) で、半径 r2=2r_2 = \sqrt{2} です。
次に、2つの円の中心間の距離 dd を求めます。
d=(1(1))2+(20)2=(2)2+(2)2=4+4=8=22d = \sqrt{(1 - (-1))^2 + (-2 - 0)^2} = \sqrt{(2)^2 + (-2)^2} = \sqrt{4 + 4} = \sqrt{8} = 2\sqrt{2}
ここで、2つの円が異なる2点で交わるための条件を確認します。
r1r2<d<r1+r2|r_1 - r_2| < d < r_1 + r_2
52<22<5+2|\sqrt{5} - \sqrt{2}| < 2\sqrt{2} < \sqrt{5} + \sqrt{2}
52.236\sqrt{5} \approx 2.236, 21.414\sqrt{2} \approx 1.414 であるから、
2.2361.414<2(1.414)<2.236+1.414|2.236 - 1.414| < 2(1.414) < 2.236 + 1.414
0.822<2.828<3.6500.822 < 2.828 < 3.650
これは正しい不等式なので、2つの円は異なる2点で交わります。

3. 最終的な答え

円①と円②の中心間の距離は 222\sqrt{2} であり、それぞれの半径は 5\sqrt{5}2\sqrt{2} である。
中心間距離が半径の和と差の間に存在するため、52<22<5+2|\sqrt{5}-\sqrt{2}| < 2\sqrt{2} < \sqrt{5}+\sqrt{2} を満たすので、円①と円②は異なる2点で交わる。

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