三角形ABCにおいて、$AB=9$, $AC=6$である。$\angle BAC$の二等分線と辺BCの交点をDとする。点Bを通る円Oがあり、円Oは点Cで直線ACに接している。また、円Oと辺ABの交点のうち、点Bでない方の点をEとする。 (1) $BD:DC$を最も簡単な整数の比で表せ。 (2) 線分$AE$の長さを求めよ。また、線分$AD$と線分$CE$の交点を$F$とするとき、$AF:FD$を最も簡単な整数の比で表せ。 (3) (2)のとき、線分$BF$と線分$DE$の交点を$G$とする。$BG:GF$を最も簡単な整数の比で表せ。また、$\triangle BCE$の面積を$S$とするとき、$\triangle EGF$の面積を$S$を用いて表せ。

幾何学三角形角の二等分線方べきの定理メネラウスの定理チェバの定理相似面積比
2025/7/21

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=9AB=9, AC=6AC=6である。BAC\angle BACの二等分線と辺BCの交点をDとする。点Bを通る円Oがあり、円Oは点Cで直線ACに接している。また、円Oと辺ABの交点のうち、点Bでない方の点をEとする。
(1) BD:DCBD:DCを最も簡単な整数の比で表せ。
(2) 線分AEAEの長さを求めよ。また、線分ADADと線分CECEの交点をFFとするとき、AF:FDAF:FDを最も簡単な整数の比で表せ。
(3) (2)のとき、線分BFBFと線分DEDEの交点をGGとする。BG:GFBG:GFを最も簡単な整数の比で表せ。また、BCE\triangle BCEの面積をSSとするとき、EGF\triangle EGFの面積をSSを用いて表せ。

2. 解き方の手順

(1) 角の二等分線の性質より、BD:DC=AB:AC=9:6=3:2BD:DC = AB:AC = 9:6 = 3:2
(2) 方べきの定理より、AEAB=AC2AE \cdot AB = AC^2だから、AE9=62=36AE \cdot 9 = 6^2=36。よって、AE=36/9=4AE = 36/9 = 4
次に、メネラウスの定理をABD\triangle ABDと直線CECEに適用すると、
AEEBBCCDDFFA=1\frac{AE}{EB} \cdot \frac{BC}{CD} \cdot \frac{DF}{FA} = 1
4943+22DFFA=1\frac{4}{9-4} \cdot \frac{3+2}{2} \cdot \frac{DF}{FA} = 1
4552DFFA=1\frac{4}{5} \cdot \frac{5}{2} \cdot \frac{DF}{FA} = 1
2DFFA=12 \cdot \frac{DF}{FA} = 1
DFFA=12\frac{DF}{FA} = \frac{1}{2}
よって、AF:FD=2:1AF:FD = 2:1
(3) メネラウスの定理をADE\triangle ADEと直線BFBFに適用すると、
ABBEEGGDDFFA=1\frac{AB}{BE} \cdot \frac{EG}{GD} \cdot \frac{DF}{FA} = 1
994EGGD12=1\frac{9}{9-4} \cdot \frac{EG}{GD} \cdot \frac{1}{2} = 1
95EGGD12=1\frac{9}{5} \cdot \frac{EG}{GD} \cdot \frac{1}{2} = 1
EGGD=109\frac{EG}{GD} = \frac{10}{9}
チェバの定理をABC\triangle ABCに適用すると、
AEEBBDDCCIIA=1\frac{AE}{EB} \cdot \frac{BD}{DC} \cdot \frac{CI}{IA} = 1
4532CIIA=1\frac{4}{5} \cdot \frac{3}{2} \cdot \frac{CI}{IA} = 1
CIIA=56\frac{CI}{IA} = \frac{5}{6}
次に、メネラウスの定理をBCD\triangle BCDと直線DEDEに適用すると、
BEEAAIICCGGB=1\frac{BE}{EA} \cdot \frac{AI}{IC} \cdot \frac{CG}{GB} = 1
5465CGGB=1\frac{5}{4} \cdot \frac{6}{5} \cdot \frac{CG}{GB} = 1
CGGB=23\frac{CG}{GB} = \frac{2}{3}
BGGC=32\frac{BG}{GC} = \frac{3}{2}
また、メネラウスの定理をBCE\triangle BCEと直線ADADに適用すると、
CDDBBAAEEFFC=1\frac{CD}{DB} \cdot \frac{BA}{AE} \cdot \frac{EF}{FC} = 1
2394EFFC=1\frac{2}{3} \cdot \frac{9}{4} \cdot \frac{EF}{FC} = 1
EFFC=23\frac{EF}{FC} = \frac{2}{3}
ここで、メネラウスの定理をCDE\triangle CDEと直線BFBFに適用すると、
CBBDDGGEEFFC=1\frac{CB}{BD} \cdot \frac{DG}{GE} \cdot \frac{EF}{FC} = 1
53910EFFC=1\frac{5}{3} \cdot \frac{9}{10} \cdot \frac{EF}{FC} = 1
32EFFC=1\frac{3}{2} \cdot \frac{EF}{FC} = 1
EFFC=23\frac{EF}{FC} = \frac{2}{3}
チェバの定理より、
BDDCCFFEEAAB=1\frac{BD}{DC} \cdot \frac{CF}{FE} \cdot \frac{EA}{AB} = 1
32CFFE49=1\frac{3}{2} \cdot \frac{CF}{FE} \cdot \frac{4}{9} = 1
CFFE=32\frac{CF}{FE} = \frac{3}{2}
BCE\triangle BCEにおいてチェバの定理から、
BGGFFAADDEEC=1\frac{BG}{GF} \cdot \frac{FA}{AD} \cdot \frac{DE}{EC} = 1
AF:FD=2:1AF:FD = 2:1よりAD=AF+FDAD = AF + FD, FAAD=23\frac{FA}{AD} = \frac{2}{3}
BGGFFAADDEEC=1\frac{BG}{GF} \cdot \frac{FA}{AD} \cdot \frac{DE}{EC} = 1
ここで、セバート三角形の面積比を考える。
EGFBCE=EGEDDFDAFBBC\frac{\triangle EGF}{\triangle BCE} = \frac{EG}{ED} \cdot \frac{DF}{DA} \cdot \frac{FB}{BC}
EGED=1019\frac{EG}{ED} = \frac{10}{19}
DFDA=13\frac{DF}{DA} = \frac{1}{3}
BG:GF=?BG:GF=?
BG:GF=3:2BG:GF = 3:2
BG:BF=3:5BG:BF = 3:5, BGBF=35\frac{BG}{BF} = \frac{3}{5}
面積比は、EFBCEB=EFEC=25\frac{\triangle EFB}{\triangle CEB} = \frac{EF}{EC}=\frac{2}{5}より、3:23:2
BG:GF=4:1BG:GF = 4:1
EGF=S101913=1057S\triangle EGF = S \cdot \frac{10}{19} \cdot \frac{1}{3} = \frac{10}{57}S

3. 最終的な答え

(1) BD:DC=3:2BD:DC = 3:2
(2) AE=4AE = 4, AF:FD=2:1AF:FD = 2:1
(3) BG:GF=4:1BG:GF = 4:1, EGF=215S\triangle EGF = \frac{2}{15} S

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