原点を通る2つの直線が、円 $x^2 - 12x + y^2 - 4y + 30 = 0$ に点A, Bで接している。このとき、2本の直線と円で囲まれた部分の面積を求める。ただし、円の内部の面積は含めない。

幾何学接線面積扇形三角形
2025/7/21

1. 問題の内容

原点を通る2つの直線が、円 x212x+y24y+30=0x^2 - 12x + y^2 - 4y + 30 = 0 に点A, Bで接している。このとき、2本の直線と円で囲まれた部分の面積を求める。ただし、円の内部の面積は含めない。

2. 解き方の手順

まず、円の方程式を標準形に変形する。
x212x+y24y+30=0x^2 - 12x + y^2 - 4y + 30 = 0
(x212x)+(y24y)+30=0(x^2 - 12x) + (y^2 - 4y) + 30 = 0
(x212x+36)+(y24y+4)+30364=0(x^2 - 12x + 36) + (y^2 - 4y + 4) + 30 - 36 - 4 = 0
(x6)2+(y2)2=10(x - 6)^2 + (y - 2)^2 = 10
この円の中心は(6, 2)で、半径は10\sqrt{10}である。
原点から円の中心(6, 2)までの距離をdとする。
d=62+22=36+4=40=210d = \sqrt{6^2 + 2^2} = \sqrt{36 + 4} = \sqrt{40} = 2\sqrt{10}
接線と円の中心を結ぶ線は半径に等しい。
また、接線と円の中心を結ぶ線と原点から円の中心を結ぶ線が作る角をθ\thetaとすると、
sin(θ/2)=10210=12\sin(\theta/2) = \frac{\sqrt{10}}{2\sqrt{10}} = \frac{1}{2}
したがって、θ/2=π6\theta/2 = \frac{\pi}{6}より、θ=π3\theta = \frac{\pi}{3}である。
2本の接線が作る角はπ3\frac{\pi}{3}である。
2つの接線と円の中心で作られる扇形の面積は、
12r2θ=12×(10)2×π3=12×10×π3=5π3\frac{1}{2} r^2 \theta = \frac{1}{2} \times (\sqrt{10})^2 \times \frac{\pi}{3} = \frac{1}{2} \times 10 \times \frac{\pi}{3} = \frac{5\pi}{3}
2つの接線と円の中心で作られる三角形の面積は、
2×12×10×(210)2(10)2=300=1032 \times \frac{1}{2} \times \sqrt{10} \times \sqrt{(2\sqrt{10})^2 - (\sqrt{10})^2} = \sqrt{300} = 10\sqrt{3}
求める面積は、この三角形の面積から扇形の面積を引いたものである。
したがって、求める面積は1035π3=10353π10\sqrt{3} - \frac{5\pi}{3} = 10\sqrt{3} - \frac{5}{3}\pi
選択肢を確認すると、これが選択肢(5)に対応している。

3. 最終的な答え

(5) 10353π10\sqrt{3} - \frac{5}{3}\pi

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