まず、与えられた円の方程式を平方完成して、円の中心と半径を求める。
x2−12x+y2−4y+30=0 (x2−12x+36)+(y2−4y+4)+30−36−4=0 (x−6)2+(y−2)2=10 よって、円の中心は(6, 2)で、半径は10である。 次に、原点から円に引いた接線を考える。
接線の方程式を y=mx とする。円の中心(6, 2)から接線までの距離が半径10に等しいので、点と直線の距離の公式を用いる。 m2+1∣6m−2∣=10 (6m−2)2=10(m2+1) 36m2−24m+4=10m2+10 26m2−24m−6=0 13m2−12m−3=0 m=2612±144+4⋅13⋅3=2612±144+156=2612±300=2612±103=136±53 2つの接線 y=m1x と y=m2x のなす角を θ とする。 tanθ=1+m1m2m1−m2=1+136+53⋅136−53136+53−136−53=1+16936−7513103=1−1693913103=16913013103=13103⋅130169=13133=3 したがって、θ=3π である。2本の直線がなす角は3πなので、扇形の中心角も3πである。 求める面積は、2つの三角形の面積の和から、扇形の面積を引いたものである。
三角形の面積は 2⋅21⋅10⋅6⋅23=103. 円の中心から接点までの距離は半径10、原点から円の中心までの距離は36+4=40=210. 原点から接点までの距離は (210)2−(10)2=40−10=30なので、三角形の面積は3010=103. 2つの三角形の面積の和は 2⋅21⋅30⋅10=203。 扇形の面積は 21r2θ=21⋅10⋅3π=35π. 求める面積は 203−35π.