三角形ABCにおいて、$AB=6$、$\angle BAC = 60^\circ$である。$\angle A$の二等分線と辺BCの交点をDとする。三角形ABDと三角形ADCの面積比が3:2であるとき、線分BDの長さを求めよ。

幾何学三角形面積比角の二等分線の定理余弦定理
2025/7/21

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=6AB=6BAC=60\angle BAC = 60^\circである。A\angle Aの二等分線と辺BCの交点をDとする。三角形ABDと三角形ADCの面積比が3:2であるとき、線分BDの長さを求めよ。

2. 解き方の手順

まず、三角形の面積比と底辺の比の関係を利用する。
三角形ABDと三角形ADCは、頂点Aを共有するので、高さが共通である。
したがって、面積比は底辺の比に等しい。
つまり、ABD:ADC=BD:DC=3:2\triangle ABD : \triangle ADC = BD : DC = 3 : 2となる。
角の二等分線の定理より、AB:AC=BD:DCAB:AC = BD:DCが成り立つ。
問題文より、AB=6AB = 6BD:DC=3:2BD:DC = 3:2なので、6:AC=3:26:AC = 3:2となる。
したがって、AC=6×23=4AC = \frac{6 \times 2}{3} = 4となる。
次に、三角形ABCにおいて、余弦定理を用いて辺BCの長さを求める。
BC2=AB2+AC22×AB×AC×cosBACBC^2 = AB^2 + AC^2 - 2 \times AB \times AC \times \cos{\angle BAC}
BC2=62+422×6×4×cos60BC^2 = 6^2 + 4^2 - 2 \times 6 \times 4 \times \cos{60^\circ}
cos60=12\cos{60^\circ} = \frac{1}{2}なので、
BC2=36+1648×12=5224=28BC^2 = 36 + 16 - 48 \times \frac{1}{2} = 52 - 24 = 28
したがって、BC=28=27BC = \sqrt{28} = 2\sqrt{7}となる。
BD:DC=3:2BD:DC = 3:2であり、BC=BD+DC=27BC = BD + DC = 2\sqrt{7}なので、
BD=33+2×BC=35×27=675BD = \frac{3}{3+2} \times BC = \frac{3}{5} \times 2\sqrt{7} = \frac{6\sqrt{7}}{5}となる。

3. 最終的な答え

675\frac{6\sqrt{7}}{5}

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