三角形ABCにおいて、$a=7$, $b=8$, $c=9$であるとき、以下のものを求めます。 (1) 外接円の半径R (2) 三角形ABCの面積 (3) 内接円の半径r

幾何学三角形外接円内接円正弦定理余弦定理ヘロンの公式面積
2025/7/21
## 数学の問題の解答

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、a=7a=7, b=8b=8, c=9c=9であるとき、以下のものを求めます。
(1) 外接円の半径R
(2) 三角形ABCの面積
(3) 内接円の半径r

2. 解き方の手順

(1) 外接円の半径Rの求め方
まず、余弦定理を用いて角Aを求めます。
a2=b2+c22bccosAa^2 = b^2 + c^2 - 2bc \cos A
72=82+922×8×9×cosA7^2 = 8^2 + 9^2 - 2 \times 8 \times 9 \times \cos A
49=64+81144cosA49 = 64 + 81 - 144 \cos A
144cosA=96144 \cos A = 96
cosA=96144=23\cos A = \frac{96}{144} = \frac{2}{3}
次に、sin2A+cos2A=1\sin^2 A + \cos^2 A = 1より、sinA\sin Aを求めます。
sin2A=1cos2A=1(23)2=149=59\sin^2 A = 1 - \cos^2 A = 1 - (\frac{2}{3})^2 = 1 - \frac{4}{9} = \frac{5}{9}
sinA=59=53\sin A = \sqrt{\frac{5}{9}} = \frac{\sqrt{5}}{3} (Aは三角形の内角なので、sinA>0\sin A > 0)
正弦定理より、
asinA=2R\frac{a}{\sin A} = 2R
R=a2sinA=72×53=7×325=2125=21510R = \frac{a}{2\sin A} = \frac{7}{2 \times \frac{\sqrt{5}}{3}} = \frac{7 \times 3}{2\sqrt{5}} = \frac{21}{2\sqrt{5}} = \frac{21\sqrt{5}}{10}
(2) 三角形ABCの面積の求め方
ヘロンの公式を利用します。
s=a+b+c2=7+8+92=242=12s = \frac{a+b+c}{2} = \frac{7+8+9}{2} = \frac{24}{2} = 12
S=s(sa)(sb)(sc)=12(127)(128)(129)=12×5×4×3=720=144×5=125S = \sqrt{s(s-a)(s-b)(s-c)} = \sqrt{12(12-7)(12-8)(12-9)} = \sqrt{12 \times 5 \times 4 \times 3} = \sqrt{720} = \sqrt{144 \times 5} = 12\sqrt{5}
(3) 内接円の半径rの求め方
三角形の面積Sと内接円の半径rの間には、
S=rsS = rsの関係があります。ここで、s=a+b+c2s = \frac{a+b+c}{2}です。
したがって、r=Ss=12512=5r = \frac{S}{s} = \frac{12\sqrt{5}}{12} = \sqrt{5}

3. 最終的な答え

(1) 外接円の半径R: 21510\frac{21\sqrt{5}}{10}
(2) 三角形ABCの面積: 12512\sqrt{5}
(3) 内接円の半径r: 5\sqrt{5}

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