$\tan{\theta} = 2$ のとき、$\frac{\sin{\theta}}{1 + \cos{\theta}}$ の値を求めよ。ただし、$0^\circ < \theta < 90^\circ$ とする。

幾何学三角比三角関数tansincos有理化
2025/7/21

1. 問題の内容

tanθ=2\tan{\theta} = 2 のとき、sinθ1+cosθ\frac{\sin{\theta}}{1 + \cos{\theta}} の値を求めよ。ただし、0<θ<900^\circ < \theta < 90^\circ とする。

2. 解き方の手順

まず、tanθ=2\tan{\theta} = 2 であることから、sinθ\sin{\theta}cosθ\cos{\theta} の値を求める。
tanθ=sinθcosθ\tan{\theta} = \frac{\sin{\theta}}{\cos{\theta}} であるから、sinθ=2cosθ\sin{\theta} = 2\cos{\theta} となる。
sin2θ+cos2θ=1\sin^2{\theta} + \cos^2{\theta} = 1 の関係を用いると、
(2cosθ)2+cos2θ=1(2\cos{\theta})^2 + \cos^2{\theta} = 1
4cos2θ+cos2θ=14\cos^2{\theta} + \cos^2{\theta} = 1
5cos2θ=15\cos^2{\theta} = 1
cos2θ=15\cos^2{\theta} = \frac{1}{5}
0<θ<900^\circ < \theta < 90^\circ であるから、cosθ>0\cos{\theta} > 0 である。よって、
cosθ=15\cos{\theta} = \frac{1}{\sqrt{5}}
sinθ=2cosθ\sin{\theta} = 2\cos{\theta} より、
sinθ=215=25\sin{\theta} = 2 \cdot \frac{1}{\sqrt{5}} = \frac{2}{\sqrt{5}}
これらの値を sinθ1+cosθ\frac{\sin{\theta}}{1 + \cos{\theta}} に代入すると、
sinθ1+cosθ=251+15=255+15=25+1\frac{\sin{\theta}}{1 + \cos{\theta}} = \frac{\frac{2}{\sqrt{5}}}{1 + \frac{1}{\sqrt{5}}} = \frac{\frac{2}{\sqrt{5}}}{\frac{\sqrt{5} + 1}{\sqrt{5}}} = \frac{2}{\sqrt{5} + 1}
分母を有理化するために、分母分子に 51\sqrt{5} - 1 をかけると、
25+1=2(51)(5+1)(51)=2(51)51=2(51)4=512\frac{2}{\sqrt{5} + 1} = \frac{2(\sqrt{5} - 1)}{(\sqrt{5} + 1)(\sqrt{5} - 1)} = \frac{2(\sqrt{5} - 1)}{5 - 1} = \frac{2(\sqrt{5} - 1)}{4} = \frac{\sqrt{5} - 1}{2}

3. 最終的な答え

512\frac{\sqrt{5} - 1}{2}

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