奇数列をある規則に従って群に分けた数列(群数列)について、以下の2つの問題を解きます。 (1) 第$n$群の最初の項を求める。 (2) 第$n$群に属する数の和を求める。

代数学数列群数列等差数列数学的帰納法
2025/7/21

1. 問題の内容

奇数列をある規則に従って群に分けた数列(群数列)について、以下の2つの問題を解きます。
(1) 第nn群の最初の項を求める。
(2) 第nn群に属する数の和を求める。

2. 解き方の手順

(1) 第nn群の最初の項を求める。
まず、各群に含まれる奇数の個数に着目します。第1群には1個、第2群には2個、第3群には3個というように、第nn群にはnn個の奇数が含まれます。
したがって、第nn群の最初の項は、奇数列全体の第何項目になるかを考えます。
nn群の最初の項は、第1群から第(n1)(n-1)群までの奇数の個数の合計に1を加えた項目になります。
第1群から第(n1)(n-1)群までの奇数の個数の合計は、
1+2+3++(n1)=(n1)n21 + 2 + 3 + \dots + (n-1) = \frac{(n-1)n}{2}
となります。
したがって、第nn群の最初の項は、奇数列全体の第(n1)n2+1\frac{(n-1)n}{2} + 1項目になります。
奇数列の第kk項目は、2k12k - 1で表されます。したがって、第nn群の最初の項は、
2((n1)n2+1)1=(n1)n+21=n2n+12 \left( \frac{(n-1)n}{2} + 1 \right) - 1 = (n-1)n + 2 - 1 = n^2 - n + 1
となります。
(2) 第nn群に属する数の和を求める。
nn群にはnn個の奇数が含まれます。第nn群の最初の項はn2n+1n^2 - n + 1であり、奇数列なので、公差は2です。
したがって、第nn群の奇数列は、初項n2n+1n^2 - n + 1, 公差2, 項数nnの等差数列となります。
等差数列の和の公式は、
S=n2(2a+(n1)d)S = \frac{n}{2} (2a + (n-1)d)
ここで、SSは等差数列の和、nnは項数、aaは初項、ddは公差です。
nn群の和は、
S=n2(2(n2n+1)+(n1)2)=n2(2n22n+2+2n2)=n2(2n2)=n3S = \frac{n}{2} (2(n^2 - n + 1) + (n-1)2) = \frac{n}{2} (2n^2 - 2n + 2 + 2n - 2) = \frac{n}{2} (2n^2) = n^3
となります。

3. 最終的な答え

(1) 第nn群の最初の項: n2n+1n^2 - n + 1
(2) 第nn群に属する数の和: n3n^3

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