2次関数 $y = x^2 + (m-1)x + m^2 - 1$ のグラフと $x$ 軸との位置関係が以下の条件を満たすとき、定数 $m$ の値の範囲を求めよ。 (1) 異なる2点で交わる。 (2) 共有点をもたない。 (3) 共有点をもつ。

代数学二次関数判別式不等式二次不等式グラフ
2025/7/21

1. 問題の内容

2次関数 y=x2+(m1)x+m21y = x^2 + (m-1)x + m^2 - 1 のグラフと xx 軸との位置関係が以下の条件を満たすとき、定数 mm の値の範囲を求めよ。
(1) 異なる2点で交わる。
(2) 共有点をもたない。
(3) 共有点をもつ。

2. 解き方の手順

2次関数 y=ax2+bx+cy = ax^2 + bx + c のグラフと xx 軸との交点の個数は、2次方程式 ax2+bx+c=0ax^2 + bx + c = 0 の実数解の個数と一致します。したがって、判別式 D=b24acD = b^2 - 4ac を用いて考えます。
(1) 異なる2点で交わる場合、判別式 D>0D > 0 となります。
D=(m1)24(1)(m21)>0D = (m-1)^2 - 4(1)(m^2 - 1) > 0
m22m+14m2+4>0m^2 - 2m + 1 - 4m^2 + 4 > 0
3m22m+5>0-3m^2 - 2m + 5 > 0
3m2+2m5<03m^2 + 2m - 5 < 0
(3m+5)(m1)<0(3m + 5)(m - 1) < 0
53<m<1-\frac{5}{3} < m < 1
(2) 共有点をもたない場合、判別式 D<0D < 0 となります。
D=(m1)24(1)(m21)<0D = (m-1)^2 - 4(1)(m^2 - 1) < 0
m22m+14m2+4<0m^2 - 2m + 1 - 4m^2 + 4 < 0
3m22m+5<0-3m^2 - 2m + 5 < 0
3m2+2m5>03m^2 + 2m - 5 > 0
(3m+5)(m1)>0(3m + 5)(m - 1) > 0
m<53m < -\frac{5}{3} または m>1m > 1
(3) 共有点をもつ場合、判別式 D0D \geq 0 となります。
D=(m1)24(1)(m21)0D = (m-1)^2 - 4(1)(m^2 - 1) \geq 0
m22m+14m2+40m^2 - 2m + 1 - 4m^2 + 4 \geq 0
3m22m+50-3m^2 - 2m + 5 \geq 0
3m2+2m503m^2 + 2m - 5 \leq 0
(3m+5)(m1)0(3m + 5)(m - 1) \leq 0
53m1-\frac{5}{3} \leq m \leq 1

3. 最終的な答え

(1) 53<m<1-\frac{5}{3} < m < 1
(2) m<53m < -\frac{5}{3} または m>1m > 1
(3) 53m1-\frac{5}{3} \leq m \leq 1

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