2回の試行で合計枚数が偶数になるのは、2回とも2枚獲得するか、2回とも1枚獲得する場合である。
2枚獲得する確率は62=31、1枚獲得する確率は64=32。 よって、p2=(31)2+(32)2=91+94=95。 3回の試行で合計枚数が偶数になるのは、
- 3回とも1枚(奇数)
- 2回が2枚、1回が1枚(奇数+偶数)
- 1回が2枚、2回が1枚(偶数+奇数)
- 3回とも2枚(偶数)
あるいは、コインの合計枚数が偶数になるのは、
- 2回目までに偶数枚で、3回目に2枚を得る
- 2回目までに奇数枚で、3回目に1枚を得る
場合である。
p3=p2×31+(1−p2)×32=95×31+94×32=275+278=2713 (3) pn+1をpnを用いて表す。 n+1回の試行でコインの合計枚数が偶数になるのは、
- n回目までに合計枚数が偶数で、(n+1)回目に2枚獲得する場合
- n回目までに合計枚数が奇数で、(n+1)回目に1枚獲得する場合
である。
pn+1=pn×31+(1−pn)×32=31pn+32−32pn=−31pn+32 (4) 数列{pn}の一般項pnを求める。 pn+1=−31pn+32を変形する。 pn+1−α=−31(pn−α)とおくと、 pn+1=−31pn+31α+α 31α+α=32 34α=32 α=21 よって、pn+1−21=−31(pn−21) 数列{pn−21}は、初項p1−21=32−21=61、公比−31の等比数列である。 pn−21=61(−31)n−1 pn=21+61(−31)n−1 pn=21+21⋅31(−31)n−1=21+21(−31)n pn=21{1+(−31)n}