部分分数分解を用いて積分を計算する。まず、被積分関数を次のように分解する。
(x2+1)(x2+4)1=x2+1A+x2+4B 両辺に(x2+1)(x2+4)をかけると、 1=A(x2+4)+B(x2+1) 1=(A+B)x2+(4A+B) この式が任意のxについて成り立つためには、次の連立方程式を満たす必要がある。 1番目の式から B=−A である。これを2番目の式に代入すると、 B=−31 したがって、
(x2+1)(x2+4)1=x2+11/3−x2+41/3 積分は次のようになる。
∫(x2+1)(x2+4)1dx=∫(x2+11/3−x2+41/3)dx =31∫x2+11dx−31∫x2+41dx =31∫x2+11dx−31∫x2+221dx ∫x2+11dx=arctan(x)+C1 ∫x2+a21dx=a1arctan(ax)+Cより、 ∫x2+41dx=∫x2+221dx=21arctan(2x)+C2 したがって、
∫(x2+1)(x2+4)1dx=31arctan(x)−31⋅21arctan(2x)+C =31arctan(x)−61arctan(2x)+C