1枚の硬貨を投げて、表が出たら2点、裏が出たら1点を得るゲームについて、以下の問いに答える問題です。 (1) 10回投げて得た点数の合計のとりうる値は何通りあるか。 (2) 得た点数の合計が9点となるとき、投げた回数の最小値はいくつか。 (3) 7回投げて得た点数の合計が10点のとき、表が出た回数はいくつか。また、このときの硬貨の表裏の出方は何通りあるか。 (4) 2回投げて得た点数の合計の期待値はいくつか。

確率論・統計学確率期待値組み合わせ
2025/7/21

1. 問題の内容

1枚の硬貨を投げて、表が出たら2点、裏が出たら1点を得るゲームについて、以下の問いに答える問題です。
(1) 10回投げて得た点数の合計のとりうる値は何通りあるか。
(2) 得た点数の合計が9点となるとき、投げた回数の最小値はいくつか。
(3) 7回投げて得た点数の合計が10点のとき、表が出た回数はいくつか。また、このときの硬貨の表裏の出方は何通りあるか。
(4) 2回投げて得た点数の合計の期待値はいくつか。

2. 解き方の手順

(1) 10回投げたとき、すべて裏が出た場合は10点、すべて表が出た場合は20点となる。
したがって、とりうる値は10点から20点までのすべての整数である。
その個数は 2010+1=1120 - 10 + 1 = 11 通り。
(2) 得点合計が9点となるように投げた回数を最小にするには、できるだけ2点(表)を多く出す必要がある。
9=2×4+1×19 = 2 \times 4 + 1 \times 1なので、表が4回、裏が1回で9点となる。
したがって、投げた回数の最小値は 4+1=54 + 1 = 5 回。
(3) 7回投げて得点の合計が10点ということは、表が出た回数をxx、裏が出た回数をyyとすると、
2x+y=102x + y = 10
x+y=7x + y = 7
この連立方程式を解くと、
x=3x = 3
y=4y = 4
したがって、表が出た回数は3回。
このとき、硬貨の表裏の出方は、7回のうち3回が表なので、
7C3=7!3!4!=7×6×53×2×1=35_7C_3 = \frac{7!}{3!4!} = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35 通り。
(4) 2回投げて得られる点数の合計の期待値を求める。
表が2回出る確率:14\frac{1}{4}、このときの合計点は4点
表が1回、裏が1回出る確率:24=12\frac{2}{4} = \frac{1}{2}、このときの合計点は3点
裏が2回出る確率:14\frac{1}{4}、このときの合計点は2点
期待値は 4×14+3×12+2×14=1+32+12=1+2=34 \times \frac{1}{4} + 3 \times \frac{1}{2} + 2 \times \frac{1}{4} = 1 + \frac{3}{2} + \frac{1}{2} = 1 + 2 = 3 点。

3. 最終的な答え

(1) 11通り
(2) 5回
(3) 表が出た回数は3回、表裏の出方は35通り
(4) 3点

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