AとBが試合を行い、先に3勝した方が優勝する。Aが1回の試合で勝つ確率は$\frac{1}{3}$である。以下の確率を求めよ。 (1) Aが3試合目で優勝する確率 (2) Aが4試合目で優勝する確率 (3) Aが優勝する確率

確率論・統計学確率確率分布二項分布試合期待値
2025/7/22

1. 問題の内容

AとBが試合を行い、先に3勝した方が優勝する。Aが1回の試合で勝つ確率は13\frac{1}{3}である。以下の確率を求めよ。
(1) Aが3試合目で優勝する確率
(2) Aが4試合目で優勝する確率
(3) Aが優勝する確率

2. 解き方の手順

(1) Aが3試合目で優勝するのは、Aが3連勝する場合である。
それぞれの試合でAが勝つ確率は13\frac{1}{3}なので、
求める確率は (13)3=127(\frac{1}{3})^3 = \frac{1}{27}
(2) Aが4試合目で優勝するのは、4試合目にAが勝ち、最初の3試合でAが2勝1敗する場合である。
最初の3試合でAが2勝1敗となる確率は、3C2(13)2(23)1=3×19×23=627_3C_2 (\frac{1}{3})^2 (\frac{2}{3})^1 = 3 \times \frac{1}{9} \times \frac{2}{3} = \frac{6}{27}
4試合目にAが勝つ確率は13\frac{1}{3}なので、
求める確率は 627×13=681=227\frac{6}{27} \times \frac{1}{3} = \frac{6}{81} = \frac{2}{27}
(3) Aが優勝する確率は、3試合目、4試合目、5試合目で優勝する場合の確率を足し合わせることで求められる。
3試合目で優勝する確率は(1)より127\frac{1}{27}
4試合目で優勝する確率は(2)より227\frac{2}{27}
5試合目で優勝するのは、5試合目にAが勝ち、最初の4試合でAが2勝2敗となる場合である。
最初の4試合でAが2勝2敗となる確率は、4C2(13)2(23)2=6×19×49=2481_4C_2 (\frac{1}{3})^2 (\frac{2}{3})^2 = 6 \times \frac{1}{9} \times \frac{4}{9} = \frac{24}{81}
5試合目にAが勝つ確率は13\frac{1}{3}なので、
5試合目でAが優勝する確率は 2481×13=24243=881\frac{24}{81} \times \frac{1}{3} = \frac{24}{243} = \frac{8}{81}
よって、Aが優勝する確率は 127+227+881=381+681+881=1781\frac{1}{27} + \frac{2}{27} + \frac{8}{81} = \frac{3}{81} + \frac{6}{81} + \frac{8}{81} = \frac{17}{81}

3. 最終的な答え

(1) 127\frac{1}{27}
(2) 227\frac{2}{27}
(3) 1781\frac{17}{81}

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