与えられた直交座標 $(x, y)$ を持つ点に対して、極座標 $(r, \theta)$ を求める問題です。ただし、$\theta$ の範囲は $0 \leq \theta < 2\pi$ とします。以下の3つの点について極座標を求めます。 (1) $(\sqrt{3}, 1)$ (2) $(-1, -1)$ (3) $(-1, 3)$

幾何学極座標直交座標座標変換三角関数arctan
2025/7/21

1. 問題の内容

与えられた直交座標 (x,y)(x, y) を持つ点に対して、極座標 (r,θ)(r, \theta) を求める問題です。ただし、θ\theta の範囲は 0θ<2π0 \leq \theta < 2\pi とします。以下の3つの点について極座標を求めます。
(1) (3,1)(\sqrt{3}, 1)
(2) (1,1)(-1, -1)
(3) (1,3)(-1, 3)

2. 解き方の手順

直交座標 (x,y)(x, y) から極座標 (r,θ)(r, \theta) への変換は、以下の式で行います。
r=x2+y2r = \sqrt{x^2 + y^2}
θ=arctan(yx)\theta = \arctan(\frac{y}{x})
ただし、arctan\arctan 関数は第一象限の値しか返さないため、点の位置に応じて θ\theta の値を調整する必要があります。
(1) (3,1)(\sqrt{3}, 1) の場合:
r=(3)2+12=3+1=4=2r = \sqrt{(\sqrt{3})^2 + 1^2} = \sqrt{3 + 1} = \sqrt{4} = 2
θ=arctan(13)=π6\theta = \arctan(\frac{1}{\sqrt{3}}) = \frac{\pi}{6} (第一象限)
(2) (1,1)(-1, -1) の場合:
r=(1)2+(1)2=1+1=2r = \sqrt{(-1)^2 + (-1)^2} = \sqrt{1 + 1} = \sqrt{2}
θ=arctan(11)=arctan(1)=π4\theta = \arctan(\frac{-1}{-1}) = \arctan(1) = \frac{\pi}{4}
しかし、点 (1,1)(-1, -1) は第三象限にあるため、θ=π4+π=5π4\theta = \frac{\pi}{4} + \pi = \frac{5\pi}{4}
(3) (1,3)(-1, 3) の場合:
r=(1)2+32=1+9=10r = \sqrt{(-1)^2 + 3^2} = \sqrt{1 + 9} = \sqrt{10}
θ=arctan(31)=arctan(3)\theta = \arctan(\frac{3}{-1}) = \arctan(-3)
θ\theta は第二象限にあるので、θ=arctan(3)+π\theta = \arctan(-3) + \pi

3. 最終的な答え

(1) (2,π6)(2, \frac{\pi}{6})
(2) (2,5π4)(\sqrt{2}, \frac{5\pi}{4})
(3) (10,arctan(3)+π)(\sqrt{10}, \arctan(-3) + \pi)

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