2つの曲線 $y=ax^2+b$ と $y=2x^3+cx$ が点 $(-1, 0)$ で共通な接線を持つとき、定数 $a, b, c$ の値を求め、そのときの接線の方程式を求める。

解析学微分接線曲線方程式
2025/7/21

1. 問題の内容

2つの曲線 y=ax2+by=ax^2+by=2x3+cxy=2x^3+cx が点 (1,0)(-1, 0) で共通な接線を持つとき、定数 a,b,ca, b, c の値を求め、そのときの接線の方程式を求める。

2. 解き方の手順

まず、2つの曲線が点 (1,0)(-1, 0) を通る条件から aabb, cc の関係式を導きます。
次に、それぞれの曲線の x=1x = -1 における微分係数(接線の傾き)が等しいことから、別の関係式を導きます。
これらの関係式を解くことで、a,b,ca, b, c の値を求めます。最後に、求めた a,b,ca, b, c の値を用いて接線の方程式を求めます。
* 曲線 y=ax2+by=ax^2+b(1,0)(-1, 0) を通るので、
0=a(1)2+b0 = a(-1)^2 + b より
a+b=0a + b = 0 (1)
* 曲線 y=2x3+cxy=2x^3+cx(1,0)(-1, 0) を通るので、
0=2(1)3+c(1)0 = 2(-1)^3 + c(-1) より
2c=0-2 - c = 0 (2)
* y=ax2+by=ax^2+b を微分すると、 y=2axy' = 2ax なので、 x=1x=-1 における接線の傾きは 2a-2a
* y=2x3+cxy=2x^3+cx を微分すると、 y=6x2+cy' = 6x^2+c なので、 x=1x=-1 における接線の傾きは 6+c6+c
接線の傾きが等しいので、 2a=6+c-2a = 6+c (3)
(2)より、 c=2c = -2
(3)に代入して、 2a=62=4-2a = 6 - 2 = 4
よって a=2a = -2
(1)に代入して、 2+b=0-2 + b = 0
よって b=2b = 2
共通の接線の傾きは 2a=2(2)=4-2a = -2(-2) = 4
接点は (1,0)(-1, 0) なので、接線の方程式は
y0=4(x(1))y - 0 = 4(x - (-1))
y=4x+4y = 4x + 4

3. 最終的な答え

a=2,b=2,c=2a = -2, b = 2, c = -2
接線の方程式:y=4x+4y = 4x + 4

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