ある企業のトービンのqが2、資本の再取得価格が1億円であるとき、以下の問いに答えます。 3-1. 企業価値（株式市場で評価された企業の価値+負債総額）を求めます。 3-2. 企業が4000万円の借入金で資金調達し、5000株を発行しています。株式の期待収益率が5%、キャピタルゲインによる収益率の期待値が3%である場合、1株あたり配当額を求めます。

1. 問題の内容

ある企業のトービンのqが2、資本の再取得価格が1億円であるとき、以下の問いに答えます。

3-

1. 企業価値（株式市場で評価された企業の価値+負債総額）を求めます。

3-

2. 企業が4000万円の借入金で資金調達し、5000株を発行しています。株式の期待収益率が5%、キャピタルゲインによる収益率の期待値が3%である場合、1株あたり配当額を求めます。

2. 解き方の手順

3-

1. トービンのqの定義より、

$q = \frac{企業の市場価値}{資本の再取得価格}$

与えられた情報から、$q = 2$、資本の再取得価格 = 1億円です。したがって、

企業の市場価値 = $q \times$ 資本の再取得価格 = $2 \times 1億円 = 2億円$

3-

2. 株式の期待収益率は配当利回りとキャピタルゲインの合計です。期待収益率が5%で、キャピタルゲインによる収益率の期待値が3%なので、配当利回りは $5\% - 3\% = 2\%$ です。

企業価値は株式の市場価値と負債の合計です。株式の市場価値は企業価値から負債を引いたものです。企業価値は3-1より2億円です。負債は4000万円なので、株式の市場価値は $2億円 - 4000万円 = 1億6000万円$ となります。

1株あたりの株価 = 株式の市場価値 / 発行株式数 = $\frac{1億6000万円}{5000株} = 32000円/株$

配当利回り = $\frac{1株あたりの配当額}{1株あたりの株価}$

$2\% = \frac{1株あたりの配当額}{32000円/株}$

1株あたりの配当額 = $2\% \times 32000円/株 = 0.02 \times 32000円/株 = 640円/株$

3. 最終的な答え

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1. 企業価値は**2億円**です。

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2. 1株あたり配当額は**640円**です。